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電子辞書:専用機やアプリのこと

電子辞書か紙の辞書かという議論は、英語のライティングの練習問題にもなるくらい広く行われている議論です。

紙辞書のメリットには、電源不要ということと、調べている項目以外の情報が目に入ってくることで知識が広がるということと、目に入ってくる情報が多い分だけ目的の情報にたどり着くのが容易であるということなどが挙げられます。そして、デメリットとして最大のものは、重くてかさばるということです。このことによって机に複数の辞書を置いておくことが難しくなります。

逆に言えば、複数の辞書の引き比べが可能となることが、電子辞書の最大のメリットということになります。現在オンライン個別指導で『英作文基本300選』を用いて和文英訳をしてもらいながら例文を覚えていく、という授業をしています。和文英訳では「和文和訳」が重要と言われますが、適当に日本語表現を改竄するわけにはいかないので、国語辞典で日本語の意味を確認することになります。このときに手元に国語辞典がないといけないわけですが、電子辞書の専用機であればたいてい国語辞典も入っていますので、それを活用することができます。英和辞典、和英辞典、英英辞典、国語辞典を組み合わせて使うことによって、学習をより効果的に進めることができます。紙辞書でこれら4冊を常時机の上に置いておくのは、相当に邪魔です。

30年くらい前、1冊の辞書だけを入れた電子辞書が売られていて、表示画面も電卓並みに小さく、必要の情報にたどり着くにはかなりのスクロールが必要でした。この時代であれば電子辞書を薦める理由なんか全くなかったわけです。また、現在でも電子化されている辞書はごく一部で、下記でなければ利用できない辞書もたくさんあります。このため複数の辞書の読み比べを拡張していくにつれて電子辞書だけでは不十分になってきます。

電子辞書には専用機の他にスマホやタブレットで使えるアプリがあります。持田のオンライン個別指導では、辞書アプリの画面を共有して、辞書を引くとこういう情報が得られるのだということを示すようにしています。タブレットであれば、一般的な電子辞書専用機よりも大きな画面で見ることができますから、旧来の電子辞書のデメリットであった「視野の狭さ」を完全に克服できるところまで来たと言えます。

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