大学受験英語:「伊藤和夫」はどう?
同業者や元受験生に人気のパワーワード「伊藤和夫」をタイトルに入れてみました。
例えば、上の記事で提案した英文解釈本2冊に対する代案として、伊藤和夫本ではこちらを利用することができます。
次の3冊の代案として利用できるものもあります。
精読に関しては、「入門編」に「基礎編」を接続させることも当然可能です。
この『英文解釈教室』のシリーズの代わりに『ビジュアル英文解釈』を利用することも、一応可能です。
ただしこれは、2冊を通して取り組むようにデザインされている学習書なので、夏からの巻き返しに利用できるかというと、かなり厳しいと言わざるを得ません。
英語を読むために必要な言語知識は数十年では変わらない、ある程度普遍的なものですが、受験生を取り巻く環境には変化が生じています。同じ「中学レベル」や「高1レベル」でも、学習指導要領が違うとその内容が変わり、それに伴い教科書の内容も変わりますから、高校の授業も当然変わります。昔からある伝統校であっても何十年も同じレベルの授業が行われている訳ではありません。このため、「英語が得意・不得意」といってもそこには個人差だけでなく時代による差もあるわけです。古い参考書よりも最近の参考書の方が、自分に合うと感じる人が多いのは自然な傾向です。それでも個人差もあるわけで自分には古風な参考書のほうがいいかも、と思う受験生は「伊藤和夫」も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。