自己責任でもないよね…
本日は雑文です。
持田が今のキャリアに至ることができたのは、上越・北陸新幹線のお陰です。大学院入試に失敗し、塾や予備校の講師として働き始めるも地元にはあまり仕事がなく、都内や他県の予備校に出講していました。普通運賃分の交通費は各予備校から支給されていましたが、往復の消耗は相当なもので、月額約1万の追加出費で新幹線の定期を買うことにしました。これで片道30分、往復1時間の短縮が実現し、テーブル付きの座席で授業準備の一部をこなすこともできました。これは新幹線の沿線でなければできなかったことです。
都内に暮らす現在も、地元との往復は電車です。湘南新宿ラインになって、地下鉄からアクセスするJR駅からの高崎線は1時間に1本から2本になりました。車は運転しません。というのも国道17号のバイパスの開通が遅れて、高い駐車場代を払って車を持つ意味を見出せなかったからです。関越自動車道もありますが、首都高とつながっていない高速道路ですし不便です。
そしてそもそも、ロスジェネ・氷河期世代で、団塊ジュニア世代として人数ばかり多い不遇の世代なんです。同年代で生活が立ちゆかない人がいくらでもいます。同窓会では出席できなかった人たちの気の毒な話も耳にしました。入試難易度なんてそのときどきで変化するのですが、普通の人はそんなことは知る由もなく、他世代の人からは低学歴で努力が足りないと罵られるのも我々の世代です。
でも、少なくとも自分がとりあえず生きていられるのは新幹線というインフラを活かしてキャリアを構築できたからです。両親や地元の友人と会う頻度が低いのは道路がなかなかできなかったせいでもあります。そして過去の反省もせずに人手不足だ何だってギャーギャー言っている各業界やそれを放置した政府がもう少し何か策を講じていれば、我々の生活・人生は変わっていたのかもしれません。
最後に大学受験生に向けたメッセージです。18歳の誕生日をすでに迎えている人は、選挙に行きましょう。衆議院議員の任期は4年です。今回の選挙で選ばれた人たちが皆さんの卒業後の世の中を作るのです。
期日前投票もできるので、ぜひ。