理想と現実の狭間で
文法問題集なんて、受験英語の学習初期段階では本来やるもんじゃないです。半世紀前にこの種の問題集が世に出たときの用途は既習の文法知識の確認でした。それが今ではインプットに用いられて受験生を混乱に陥れています。
受験生の学習管理を行う立場の人が文法問題集の用途を正しく認識していない場合もあるでしょう。また本来取り組むべき例文集では小テストによる管理が難しいということもあるでしょう。そんな状況なら学習管理なんかしなければいいと思いたくもなりますが、管理されないと受験勉強が進まない受験生もいます。
文法問題集を使わなければ文法の学習ができないと思い込まされている受験生や指導者も多いですが、「これでホントに基礎固めになるの?」という疑問を抱くに至る受験生もいます。前者に包囲された後者の受験生は理想と現実とのギャップに悩まされることになります。
文法問題集から逃れられない状況に置かれているのであれば、文法問題集を最大限に活用すればよい。この考えにたどり着ければ、あとは実践あるのみです。