秋からの「やりなおし英文法」
今回は、2024年入試を目指す大学受験生に向けて「やり直し英文法」について学習の手順を少し整理していきたいと思います。
上記の過程を何度か繰り返していきます。日本文を見たら英文にできる、英文を見たら日本文にできることが目標です。繰り返している間は続く文法項目と並行して学んでいくことになります。
繰り返しが必要なのは、文法知識の理解も記憶も一度ではできないからです。日本語との構造的な隔たりの大きい英語を、ふだんほとんど使っていない環境で学ぶのですから当然です。ふだん触れていないものを頭の中に浸透させるにはそれなりの時間がかかります。
これで個人差はありますが、一般的に1週間に3つくらいの文法項目に着手できます。「着手」です。繰り返しが必要ですから少なくとも3つめの繰り返しは翌週に流れ込みます。1回分の「項目」をどの程度に切り分けるかによっても必要な期間が変わってきます。大きな項目でいうと、次のようなスケジュールが一例として示せます。
「文型」:1週間
「述語動詞」:2週間
「準動詞」:2週間
「従属節」:2週間
「比較」:1週間
「否定」「名詞句」:2週間
これで2か月半、12月上旬までに完了する形になります。本来夏までに取り組んでおくのが適切な分量ということがおわかりいただけると思います。しかしこれから取り組んでも何とか間に合います。
「いいや、そんなの。文法問題集で文法やる方が楽だ」と考える受験生も多くいます。しかしそのやり方で4月から学習を進めてきて成果が上がらないということは、そのまま続けてもやはり成果は上がらないのです。思い切って学習法を変えるという選択が、ここでは大切なのです。ただし、指導者の管理下であれば問題集を活用することも可能です。この場合は指導者の側に相応の負担が生じますので、個人で経営している塾のような場合を除けば、有償の個別指導のような形で取り組むことになるかと思います。
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