「直前期」というノイズ
直前期に基礎なんかやっていても間に合わないと言われます。正論です。でも基礎をやらなければ受からない大学が多いのも事実です。アウトプットが大切とも言われます。正論です。でもアウトプットをやりっぱなしでは学習効果が半減します。
受験勉強は試験に間に合うようにするのは当然ですが、「直前期」というノイズによって本来取り組むべき学習の実践が妨げられてしまうのであれば、それは合格を遠ざけるだけです。個別指導をやっていると、「過去問演習は自分でできるので、知識の確認を先生とやりたいです」と言ってくる受講生がいます。出講先の予備校で担当している英文法の授業にも毎回欠かさずに出席する学生がいます。勝ちを引き寄せようと適切な判断をしているな、と感じます。そしてそうした判断を促すような学習観をもっている受験生を頼もしく思います。