
「常識」を身につける
今日の話題の「常識」とは、common knowledgeのことです。大学に入ると、何かしらの学問領域について、研究者の間で常識となっている知識に触れることになります。「○○学概論」のような授業が低学年向けに設置されていて、それを履修することでそれぞれの分野の常識を学び始めるわけです。
大学受験生が予備校の開講する4月よりも早い時期に受験勉強をはじめることが大切であることはこれまでに何度もお伝えしております。大学の勉強も同様で、専攻分野が決まったら、東京などにある大きな書店に行って自分が専攻する分野の入門書を読んでおくことをお勧めします。
「俺、大学入ったら遊びたいのだけど」という人もいるでしょう。そういう人も先取りで勉強しておくのです。これで入学後にゆとりが生まれて遊ぶ余裕も生まれます。ガチで勉強したい人も事前に基本的な知識を押さえておくことで授業を担当する先生に質問したり深く学びための文献を紹介してもらったりすることが可能になります。
興味本位で学び始めたことが後の人生に役立つこともあります。決して学問の担い手になるほどの学歴がない持田も、氷河期世代でありながら文法能力開発をなんとか切り盛りしていられるのも、言語学や言語教育の領域における常識を身につけていたからです。
「芸は身を助ける」というのは「学芸」にも当てはまるのです。