文理解と文章理解
先日、共通テスト関連でこんな動画を上げました。
この動画の中で、次のようなお断りを冒頭で入れています。
つまり、この動画は文章理解の手順を軽く扱ったわけで、その前提となる文理解には触れていないのです。昔、私大受験の老舗予備校の先生が難関私大の長文の解き方を解説する記事がある学習雑誌に掲載されていました。この執筆の先生は、文法・構文や語彙がある程度身についていることを前提に解説しているという旨のお断りを入れていました。20年以上前の記事だったと思いますが、おそらくその先生の講座では文レベル→文章レベルというシラバスになっていたのでしょう。
文理解の技術をまず身に付けて、その上で文章理解の技術を習得する学習へと進めていくのは、大学受験英語の学習として有益な手順です。これから本格的に受験勉強を始める場合には、まずは文文法や基本的な語彙を学びながら文理解の技術に習熟していくところから始めるとよいでしょう。逆に言えば、英文法の知識は文法問題が出るかどうかにかかわらず、英文理解の基盤をなす知識なので絶対に必要なものなのです。
文法能力開発では、現在『英文理解の実践Ⅰ・Ⅱ』という教材の制作を進めています。これは文レベルから文章レベルへと段階を踏んで難関大学の入試問題が解けるようにしていく教材です。
こちらは文法能力開発のオンライン個別指導および家庭教師、そして「かりよび」の持田担当授業で使用可能となる予定です。