熊谷移転のこと
「熊谷」という地名をタイトルにしたのは初めてだと思います。熊谷を移転先に選んだのは地元だということもありますが、新幹線の「東京から3つめの駅」で東京からの距離が最も短いという理由もあります。これは新幹線と在来線の併用がしやすいということです。高崎線は熊谷の一駅先の籠原で運転本数が減ります。これに対して東海道線の小田原は手前の平塚や国府津での始発・終着列車が設定されています。宇都宮線にしても古河で折り返す電車があります。
個人事業主として文法能力開発を営んでいる持田ですが、家賃の一部と交通費は経費計上することができます。交通費のうち「運賃」の部分は出講先などから支給されますが、「料金」の部分はこちらの負担となります。首都圏JRですと、特急料金とグリーン料金がこれに該当します。文法能力開発の現在の拠点である都内よりも、熊谷のほうが家賃が安いのですが、その差額が出講時の新幹線特急料金よりも大きいという事実があり、移転の決め手となりました。
都心に近いところに住んでいても、ラッシュを完全に回避することは難しいものです。回避には迂回が伴います。この迂回にかかる時間で熊谷~東京間の新幹線移動が可能です。例えば、平日朝8時台に山手線の比較的空いている区間の比較的空いている電車に乗って東京駅に向かうのですが、駅で空いている電車を待つ時間と実際に電車に乗っている時間で40~50分くらいになります。この駅まで都バスに乗りますから自宅から東京駅まで1時間くらいかかっています。熊谷から新幹線で東京駅まで40分弱で、自由席で座って行くには1本見送りが必要ではありますが、合計での所要時間は変わらなくなります。しかも枕とコンセント付きの座席です。
気になる日中の運転本数ですが、上越新幹線と北陸新幹線で1時間に1~2本あります。高崎線は東京方面直通が毎時3~4本、新宿方面直通が毎時2本です。つまり大宮や横浜に行く場合は1時間に5~6本利用できるということです。熊谷から東京や新宿までは70分ですが、日中は確実に座れるので比較的快適に移動できます。現在も上野でお酒を飲む機会がときどきありますが、これもまったく問題なく帰れます。
そんなわけで、到達不能な秘境に行くわけではないので、来年度以降もよろしくお願いいたします。