ぼくとわたしと整序問題
大学入試英語における整序問題と、大学受験英語における整序問題。この2つは分けて考えなければなりません。よく「受験に出る」と言われますが、これは「住みたい駅」と同じ比喩で、「換喩」(metonymy)と呼ばれるものです。ここでは換喩を排して「入試英語」と「受験英語」を区別する必要があるのです。
前者については、解けなければ得点になりませんから、解けるようにしなければなりません。一方、後者については必ずしも必要というわけではありません。このことについては以前にも取り上げているので、ご参照いただければと思います。
前者の問題演習においても、解答の際には実際に英文を書き出すようにしましょう。語句に割り振られた記号を並べるだけでは整序問題の解答に必要な知識を身につけることはできません。英文を書き出して、文全体を見わたし、文の構造と意味を確認する。この過程が重要なのです。