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ノートのこと

今回は、noteでノートの話をします。いろいろとデジタル化している昨今ですが、パッテリー残量を気にしないで紙のノートは現在でも魅力的だと思います。この記事では、そんな紙のノートのお話をしていきます。

書いている時と書いた後のどちらを重視するか

ノートを書いている時には、そこに思考が伴います、考えながら、その思考の過程を書き綴っていく感じです。ノートを書いた後は、その思考を辿り、理解を深め、必要な知識を記憶するためにノートを見返します。

このときに、ノートを書いている時を重視するのか、ノートを書いた後を重視するのかで、ノートの書き方が変わってきます。高校生などがはまりがちな「色分けされたきれいなノート」は書いた後のことを意識したものです。この場合は書き上げたことで満足しがちですが、繰り返し目を通すことが前提のノート作りですから、読み返さないのはもったいないことです。それから自分で書いたノートを見て「きれいだなぁ」と惚れ込んでいる人もいますが、大切なのは書いた内容です。どうやら、綺麗さが学習のノイズとなることも人によってはあるようです。

前者の書いている時を重視する場合は、色分けは必ずしも不要です。自分の中で色使いの基準をいつまで経っても確立できずにいるとしたら、色分けは思考の妨げにしかなりません。この場合は鉛筆1本で書き綴ることをお勧めします。

これは先日行った、とある体験授業の先立って持田が作成した講義ノートの一部です。このように方眼ノートに鉛筆書きです。

机上の使いやすさと持ち運びやすさのどちらを重視するか

紙のノートの活用で考えておかなければならないのが、ノートのサイズです。机で書くことを重視するのであればA4がお勧めです。これは授業でも推奨しています。一方で、座れない電車の中で開いて読み返せるようにしたいと思うのであれば、A5がお勧めです。別に英語の勉強だからA5という謎理論ではないです。

書き直しについて

最後に書き直しについてお話ししておきます。読み返し用に綺麗にまとめるために、ノートを書き直すというやり方があります。塾や予備校ではこれを推奨する先生もいらっしゃいますし、逆に厳禁とする先生もいらしゃいます。ここで大事なことは、人によっては書き直しという過程自体が読み返しとして機能しているということです。色分けやレイアウトを意識しすぎれば本末転倒ですが、色分けやレイアウトを意識するときにもノートの内容を構造化して体系的に理解しようと試みているわけです。ですので、A5ノートを活用する場合などは、大きなノートに書いたことをコンパクトにまとめ直すというのも、ノートの活用としてはアリでしょう。

もちろん、そのままで十分読み返せるという人は、書き写しに膨大な時間をかけるよりも、呼び返して理解・記憶することそのものに時間を割いたほうが良いでしょう。ノートは所詮、外部記憶装置です。自分の頭に入れた知識や方法だけが活用できるのです。ノートを活用する際に、このことだけは忘れてはいけません。


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