国際母語デーやし何か書こ
note再開していく言うといて、一週間以上空いてもたる。
書こ思てるネタは色々あるにゃけんど、何から書こかいなー思てたら、まつーらさんいう方が国際母語デー(2/21)に合わして「 #みんなの母語デー 」いうの呼びかけてやったさかい、ええきっかけや思て、短いけんど母語について母語で書いてみよ思う。
母語とは何ぞや。
辞書に書いたある定義を噛み砕いて言うたら、ちっさい頃に見聞きして一番最初に身につけた言葉ちゅうこと。
私の母語は日本語で、ほの中でも、この文章読んだらすぐ分かるように、標準語とか共通語とか呼ばれてんのとは違う日本語。ほんで「関西方面」いうのは誰でも分かると思うし、関西の人やったら「滋賀らへんやろな」て気ぃ付く人もやあると思う。
何も隠すことありません。私の出身は滋賀県です。
けんど、ほっから先がちょっと厄介。
生まれたところは彦根市で、育ったところは五個荘町(合併で今は東近江市)、母と母方祖父の出身地は豊郷町で、母方祖母の出身地は甲良町。ほんで父と父方祖父は京都府北部出身で、父方祖母は福井県出身。
家が離れてて関わる機会が年数回やった父方からの影響を無視するにしても(父も私に対して京都府北部の言葉で話しかけてくることはほとんどなかった)、果たして私の母語は彦根市の言葉なんか、五個荘町の言葉なんか、豊郷町の言葉なんか、甲良町の言葉なんか。
まぁでも、正直、ほこまで細かいこと意識してたか言うとほんなことあらへん。
漠然と「京都や大阪とは違う、湖北とかとも違う、湖東地方の北っかわの田舎の関西弁」ぐらいの意識をずっと持ってた。ちなみに湖東地方いうのは、琵琶湖を基準に滋賀県を東西南北に分けた時の東っかわ、だいたい彦根から近江八幡にかけてのエリアで、彦根市も五個荘町も豊郷町も甲良町も全部入るにゃ。
けんど、3年ちょっと前(もうほんななるんか……)に、方言文法研究会いうところで、私自身の内省をもとに動詞やらの活用体系を書く機会があった時に、方言名をどうするかが私の中で問題になった。ほれまでに提出されて公開されてた活用体系の記述では「岩手県盛岡市方言」とか「京都府京都市方言」みたいに市町村名で方言名を書いとかあることが多かったさかいに。
一番ベースになってるんは豊郷町の方言やろけど、私自身は豊郷町で育ってるわけやないし、いくらかは五個荘町やらの方言も混ざったあるはず(五個荘と豊郷の方言の違いは、はっきり自覚できてへん)。どこの市町村の方言とは断言できひん。
……ちゅうことで、悩んだ末に「滋賀県湖東方言」いうアバウトな名前で提出することにした。
(興味がある方はこちら)
けんど、例えば「盛岡市」にしても「京都市」にしても広い市ぃで、それぞれの市ぃの端から端までの距離は、彦根市から五個荘町までの距離(約15キロ)よりも断然長い。
ほう思たら、無理に市町村やらにこだわる必要あらへんのちゃうか。やっぱり私の母語は「湖東地方(の北っかわの田舎)の方言」いうことで十分なんちゃうか。
今はほんな風に開き直るようにしてる。
まぁ、細かいこと言うたら、テレビとかでちっさい頃から東京やら大阪の言葉の影響をばりばり受けてるし、大学時代は兵庫県に住んでたし、社会人になってからますます湖東地方以外の人との付き合い増えたしで、色んなとこの言葉が混ぜこぜになったある。
果たして、母語とは何ぞや。
(序盤の問いかけをまとめに持ってきたら、大したこと書いてへんかっても、なんか深いこと書いてるような感じになるやつ)