モスキートハウスに夢中
耳の状態によって聞こえたり聞こえなかったりする「モスキート音」が世間に知られて久しい今日この頃です。最初は「主に若い人だけが聞こえる音」として紹介され、夜に若者がたむろするのを防ぐ目的で活用されていたとニュースになっていました。
幸か不幸か、若者が夜な夜なたむろするような場所に行く機会がない私はモスキート音に遭遇することが長らくありませんでした。しかし、最近になってモスキート音を出している家を1軒見つけたんです。
その家はジョギングコース沿いにございます。見た目はごく普通の2階建てのお宅なんですけれども、初めてそばを通った時から妙な音が聞こえると思ったんです。ピピピピピという音が聞こえるような聞こえないような、そんな機械的な音でございます。
最初は気のせいかと思ったんですけれども、その家の前を通る時だけピピピピ聞こえるんです。耳はいいんですが頭が悪い私、30回くらい通ってようやく「なるほど、これがモスキート音か」と思うようになりました。
しかし、どうして普通のお宅がモスキート音を出すに至ったのでしょう。現場は閑静な住宅地で、とてもではありませんが、夜な夜な若者がたむろするような場所には見えません。
どういう理由でモスキートなハウスにしたのか調べてみたところ、今やモスキート音発生マシンは猫やネズミを寄り付かなくグッズとして気軽に手に入るようで、ご自宅に設置している方もいらっしゃるようです。なるほど、猫除けならば納得です。野良猫の排便に悩むお宅には救世主とも言えるマシンでしょう。
ただし、モスキート音はたむろしたくてたまらない若者が近寄らなくなるレベルの音ですから、徐々に騒音トラブルが起き始めているようです。
上の記事では、猫除けを目的にモスキートマシンが設置された家のそばを通るのが苦痛になっているという方の話が書かれています。
一方、私は上の記事のように、音が不快だとか、頭痛がするとか、そういう印象は全く受けませんでした。多分、そのお宅のそばはジョギングでしか通らないため、頭が痛くなる前に走り去ってしまうのだと思います。とは言え、隣のお宅は一体どう思っているんだろうと気になったのも事実でございます。騒音トラブルは昔からある話ですし、モスキートマシンの今後の在り方が問われるようになるとは思います。
さて、その日も私はジョギングをしておりまして、いよいよモスキートハウスの前を通るところまでやって参りました。しかし、その日はピピピピ鳴ってないんです。そうかと思えば、次に前を通った時にはちゃんとモスキートしている。
何だろう。気になった私は統計を取ってみることにしました。すると、モスキート音にある程度の法則性が見られました。モスキート音が鳴るのは主に平日で、土日祝日は鳴らない場合が多いんです。
どうして土日祝日はモスキートをお休みさせるのでしょう。野良猫には土日も祝日もないはずで、ならば毎日欠かさずモスキートするほうが理にかなっています。ならば、休日に合わせてモスキートも休むのはなぜなのか。理にかなった理由を思いつけずにいます。
モスキートで頭痛になるどころか、モスキートハウスに夢中です。
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