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M-1ラストイヤー組は翌年のTHE SECONDにどれだけ参加しているのか

 先日、THE SECONDに関する軽めの統計調査を公開しました。

 実は上記記事の公開直前、こんなニュースを見たんです。

 昨年のM-1ではラストイヤーで決勝に進出したダイタクが、今年のTHE SECONDでは一旦はエントリーしたものの、出場を取りやめたとのことです。

 早速、ヒーヒー言いながらデータを訂正いたしまして、どうにか公開したわけですけれども、ふと思ったんです。M-1ラストイヤー組の中で、どれだけの組が翌年のTHE SECONDに出場しているのでしょうか。何となく、大体のラストイヤー組はみんなTHE SECONDに出場していると勝手に思っていましたけれども、実際はどうなんでしょう。集計自体は簡単そうなので、早速調べてみました。

 まず、調査結果をご覧いただく前に、何点か申し上げます。まず、それぞれの大会に参加している芸人の記録はM-1とTHE SECOND、それぞれの公式サイトのデータを用いています。また、集計の対象者は、ラストイヤーでM-1に参加したプロの組(フリー含む)としています。ただし、ラストイヤーにM-1へエントリーはしなかったけれども翌年のTHE SECONDに参加している組も参考までに調べました。

 芸人については敬称略となっていますので、ご容赦くださいませ。

 では、THE SECOND 2023から一気に参ります。

THE SECOND 2023
参加:12組 不参加:9組 参加率:57.1%
THE SECOND 2024
参加:10組 不参加:12組 参加率:45.5%
THE SECOND 2025
参加:16組 不参加:9組 参加率:64.0%

 いかがでしょうか。個人的には思ったより少ない印象です。2024年に至っては、M-1ラストイヤー組の半分にも満たない状態です。

 ところで、この手の大型お笑い賞レースは、吉本興業が主催に名を連ねています。そのためか、特に吉本興業の芸人は積極的に参加している印象です。では、上記の集計結果を吉本と非吉本に分けたらどうなのでしょうか。試しにやってみました。

THE SECOND 2023
吉本 ‐ 参加:4組 不参加:3組 参加率:57.1%
非吉本 ‐ 参加:8組 不参加:6組 参加率:57.1%
THE SECOND 2024
吉本 ‐ 参加:6組 不参加:3組 参加率:66.7%
非吉本 ‐ 参加:4組 不参加:9組 参加率:30.8%
THE SECOND 2025
吉本 ‐ 参加:6組 不参加:3組 参加率:66.7%
非吉本 ‐ 参加:10組 不参加:6組 参加率:62.5%

 吉本の芸人は安定した参加率なのに対し、非吉本の芸人は年によって参加率に差があります。そして、吉本の芸人より非吉本の芸人のほうが多いため、非吉本の参加率によって全体の参加率が大きく変わっているのが分かります。

 また、参加率が安定しているとは言え、吉本の芸人も今のところ参加率7割を上回った年はありません。理由は分かりませんが、M-1ラストイヤーだからと言って、必ずしも翌年のTHE SECONDに参加しているわけではないようです。

 ちなみに、ラストイヤーはM-1に参加していないものの翌年のTHE SECONDに参加している組も少数ながら存在しておりまして、以下のようになっています。

THE SECOND 2023:1組
THE SECOND 2024:1組
THE SECOND 2025:2組

 中には母心のようにノックアウトステージへ進出している組もおり、ラストイヤーにM-1へ参加していないからと言って漫才の腕に難があるとは限らないことを示しています。

 今回の調査は以上となります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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