THE SECOND~漫才トーナメント~出場組のコンビ歴を調べました
大型お笑い賞レースと言えば漫才のM-1、コントのキングオブコント、ピン芸のR-1、最近では女性芸人のTHE Wがありますけれども、そこに割って入ろうとしているのがTHE SECONDです。結成16年以上のプロであり、かつ全国ネットの漫才賞レースに優勝していないことが主な参加条件で、披露できるネタは漫才のみという、事実上、M-1を補完する形になっています。決勝の全国放送は5月を予定しているようです。
現在は過去最大級にベテラン芸人の数が増え、40代50代になってから売れる人もチラホラ出始めています。そんな情勢を踏まえた大会なのかもしれません。以下の記事では大会が立ち上がる過程の一端をチラ見することができます。
現在は参加者も確定し、選考会という名の予選が繰り広げられています。そこでふと思いました。THE SECONDに参加している漫才師の結成年はどんなもんかと。参加者一覧はあちらこちらで見かけますが、コンビ歴何年が何組いるかの統計は見つかりませんでした。簡単に調べられそうなのにおかしな話です。誰もやらないなら、とりあえず私がやってみます。
各組の結成年についてはネットで拾ったデータを使っていますので、多少のズレがあるかもしれません。解散と再結成を経ている組は、最初の結成を結成年としています。
途中でメンバーが変わっている組については、まずガッポリ建設はトリオからコンビになった年を結成年にしました。コンビからトリオになってまたコンビに戻ったラフ・コントロールは最初のコンビ結成時を結成年にしました。大体5人組で時期によってちょっと増えたり減ったりしている超新塾は最初に5人で結成した年を結成年にしました。
各芸人の名前などはちょこちょこ敬称略となっています。ご了承ください。では参ります。
まずは出場組をコンビ歴ごとにまとめました。一応、五十音順になっています。
仕方がないとは言え、少々ごちゃごちゃしていますね。なので、結成年と組数に絞った一覧も作りました。何か基準がいると思い、「主な同期」として適当な芸人を拾って載せてあります。正確には同期じゃない場合もございますが、そこもご了承くださればと存じます。
一覧をグラフにもしてみました。
コンビ16年目が最も多いかと思いきや、そんなことありませんでした。最も多かったのは2003年結成(コンビ歴20年)の22組、続いて2001年結成(コンビ歴22年)の15組、その次に2000年結成(コンビ歴23年)と2007年結成(コンビ歴16年)の13組という形になっています。大型賞レースの場合、初回を様子見する傾向が見られるので、徐々に年月を経て大会が定着するに従い、参加者が増え、グラフの形がもう少し整ってくるのかもしれません。
もうひとつ気になるのは超ベテラン勢です。既にそれなりの地位につけている組もいれば、不勉強ながら初めて聞いた組もいます。割とバラエティに富んでいるんです。
今回のコンビ歴最長はパピヨンズです。2019年にミヤ蝶美・蝶子から改名しまして、ちよこさんは63歳、ちよみさんは64歳。結成は1977年でコンビ歴は46年(ただし、1度の解散と再結成を経ています)。同期を探したら所ジョージさんとか小堺一機さんとかとんでもないところが出てきますし、数年さかのぼればタモリさん(1975年デビュー)、明石家さんまさん(1974年デビュー)、ビートたけしさん(1972年デビュー)といったお笑いビック3に手が届きます。パピヨンズのウィキペディアを読んでみますと、山あり谷あり偶然の出会いありと、もうまさに人生の縮図です。
さすが最長だけあって、桁違いです。生きてればいろいろあるけど頑張らなきゃなと、つい思ってしまいました。
THE SECONDがどんな大会になるのか分かりませんが、今までにない大型賞レースになりそうな予感はバリバリします。5月を楽しみにしつつ、今回は終わりといたします。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。