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いつも誰かが起きている

 大都市と言えば眠らない街であり、不夜城です。実際、夜に働く人は都市部の方が多いでしょう。何となく夜中に線路沿いのコンビニへ行ったら、近くで思いっきり保線作業をしておりまして、線路内に限定すれば昼間より人口密度が高い状態でした。さすが眠らない街、線路ですら深夜でもギンギンです。

 夜に働く人が多い。私は自宅ですらそう感じます。私の自宅は角部屋で、2軒の民家と隣り合っています。どちらの家の住民も、なんて名前でどんな顔をしてどういう仕事をしているのか、ほとんど知りません。あんまり調べる気にならないからです。相手のプライバシーを暴くようで嫌ですし。

 しかし、勝手に入ってくる情報というものがあります。例えば、窓からこぼれる明かりです。隣の家の灯かりが私の部屋から見える。場合によってはお隣さんの生活パターンがうっすら見えてきます。特徴的な生活をしていればなおさら。

 片方の家はとにかく夜更かしをする傾向が強いです。深夜2時なんて当たり前、3時まで起きていることもザラです。ほぼ毎日このような生活のため、昼間に出かけて夜遅くに帰宅するような仕事をしていると思われます。

 もう片方の家は逆にものすごく早起きです。4時にはダイニングに明かりが灯ります。こちらは早朝に出かけ、夕方には帰宅する仕事をしているようで、朝の5時には自動車で出かける音が聞こえてきます。

 両方把握している私はどういう生活をしているのかって話ですよね。夜中にコンビニへ行ったりしてますし。割と普通の生活をしているつもりですが、おかしいですね。まあ、それも含めて眠らない街、不夜城なのでしょう。


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