東洋の天才龍樹存在について~その2
早熟の天才 龍樹のエピソードは悪者の成長物語?
今回は、龍樹の「空(くう)の思想」についてのお話である。龍樹(りゅうじゅ)というのはおよそ2世紀ころのインドの仏教僧である。
さて、この龍樹、なかなか破天荒な人物、幼少期から頭角を現す「生まれながら」型の天才で、様々な超人エピソードを持っている。
例えば、子どものころには当時隆盛を極めていたバラモン教の経典を全て暗記してしまい、どんな学者も幼龍樹に適わなかったとか、天文や地理などあらゆる学問に精通し、これ以上学ぶこともなくな