「逆オーディション方式」による役者公募企画とは何か


こんにちわ。ズーム演劇を専門に手掛けるOnline Writers' Clubでは現在「逆オーディション方式」による役者公募企画を順次、行っています。

「逆オーディション方式」とは何か、というと、演出家や脚本家が役者を選ぶ通常のオーディション方式の「逆」で、役者が出演したい作品を選ぶという方式です。

大体、20〜40本くらいの脚本を準備して、そのうち気に入ったものを役者に選んでもらい、完全に早いもの順で配役を決定します。例えば、下記の動画では、コンビニの客役は「逆オーディション方式」により配役を決めました。

どうして、逆オーディション方式を取り入れようと思ったのかというと、脚本家や演出家が配役を牛耳ってしまうスタイルって不健全では?という思いを抱いたからです。

語弊のある言い方かもしれませんけど、中途半端な脚本家や演出家より、役者の方が「的確な配役を決める能力」があると思いませんか?

特に、自分がその本を演じることが出来るか否かを判断したり、どの役が自分の適性や好みに合っているかを考える力については、役者自身が一番分かっている場合が多いような気もするのです。

脚本家が集っているOnline Writers' Clubの人間でさえこんな風に考えたりするわけですから、役者の方々からしたら「俺たちの方が本を読んで、配役を決める能力優れているのに、演出家/脚本家に配役決められちゃうってどなんだかな…」という違和感を覚えていらっしゃる方も実は一定数いらっしゃる可能性を覚えます。

どうして演出家や脚本家が役者を選ぶっていうやり方が慣行になっているかというと、単純に演出家や脚本家の方が数が少ないから、希少性が高いから、ってだけのような気がするのです。もし、山のような量の演出家とほんの数人の役者しかいないって世界があるとしたら、多分、役者が演出家を選んで演劇作品を作るって世界が実現するであろうに相違ありません。

役者が選ばれる立場であることが多いのは、おそらく単純に数の論理。役者/役者志望者の方が圧倒的に数が多いってことに起因するんじゃないでしょうか。だとしたら、この状況を是正するのは簡単です。鬼のような量の脚本を書いてしまえばいいのです。そうすれば、役者が「どの作品に出演するか」を自身で決定できる世界が出現します。

そんなわけでOnline Writers' Clubではコンクールも使いつつ、大量の脚本を制作して役者にどの作品に出演したいか完全早いもの順で決めてもらう「逆オーディション方式」による配役を積極的に導入しています。

逆オーディション方式、1月中旬から再び実施させて頂きます。ご興味ある方はOnline Writers' ClubのTwitterアカウントにDMください。無料のオンラインサロン に招待させて頂きます。サロン内で「逆オーディション」をやっておりますので。




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