顔ファンよりKWS
「顔ファン」という言葉があんまり好きじゃないです。なぜかというと、実際に起こっていることの本質を曖昧にするようなところがあるから。顔ファンというのは一種の蔑称なので、本当は「顔ファン」の定義に当てはまりそうな人でも、自分が顔ファンであると認めることはあんまりない。「私はこの芸人の顔が好きなわけじゃなくて、面白いと思って応援しているだけだから」などと言うことが多い気がします。
(ちなみに「顔ファンが悪い」とは思っていないです。「顔ファン」に限らず、何をどういうふうに楽しむのかはその人の自由です)
私が思うのは、顔ファンかどうかではなく、「(対象者が)結婚しているとわかったら(or 恋人がいるとわかったら)ショックかどうか」を基準にしたらはるかにすっきりするのではないか、ということです。「結婚しているとわかったらショックかどうか」、略してKWS。
「顔ファン」という言葉にあるような曖昧さがなく、言い逃れの余地も一切ない。「私は顔ファンじゃないです!」と主張する人に対して、「でも、あなた、あの人が結婚したときにショックを受けてましたよね?」と言えば、一発で話は終わります。
もちろん「顔ファン」と「結婚しているとわかったらショックを受ける」は厳密には同じではありません。そんなことはわかっています。ここで言いたいのは、定量化できる基準を作ろうよ、ということです。
アインシュタインの河井ゆずるさんがテレビ番組内で彼女がいることを明かしたことにショックを受けている人がいた、という話を聞いて、そんなことを思いました。