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山里亮太は妻を立てる

一般的に、既婚男性は人前で自分の妻のことをあまり話したがらない傾向があります。男性芸人も例外ではなく、家庭のことを話すことはあっても、奥様に直接言及することは少ない。

「それは奥さんが一般人だからでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、奥様がタレントであっても、奥様の話をほとんどしない人は多いです。

家庭のことを話す場合にも、自分がどう思ったか、自分がどうしたか、という自分側のエピソードだけで終わらせて、奥様側のことをあまり描写しない人が多い気がします。

そんな中で、山里亮太さんだけは、奥様の話を割と積極的にしている気がします。しかも、自分の失敗談を話して、それに奥様が何を言ったか、というのをネタにしていることが多い。奥様がいかに賢いか、社会性があるか、しっかりしているか、ということを話して、奥様のイメージが良くなるようにしています。

で、これをやってる人って、実は既婚男性芸人の中でも、あんまり多くないんじゃないかと思います。既婚男性芸人が家庭の話をするときには「妻の話はしない」「妻は単なる登場人物の1人として当たり障りない立場で話題に出るだけ」「鬼嫁的な悪役として描かれる」の3パターンであることが多く、それ以外のパターンは本当に珍しい。

山里さんはどんなときにも、自分を下げて相手を上げるトークで笑いを取るのを得意にしていますが、奥様に対しても自然にそれをやっているというのは、実は結構すごいことなんじゃないかと思いました。