映画『釣りバカ日誌』を見てみた
西田敏行さん追悼の気持ちで映画『釣りバカ日誌』を見てみました。ちゃんと見るのは子供の頃以来だったのですが、いま見ると印象が全然違う。
悪い人が一切出てこないピースフルな世界観。特に大きな事件も起きず、年齢も立場も違うおじさん同士の趣味を通じた心の交流がコメディタッチで丁寧に描かれている。
大人になってからこれを見ると、これは三國連太郎演じるスーさんが長い社会生活の中で失ってしまった「童心」を取り戻す物語なんだな、ということがわかる。
ハマちゃんを演じる西田さんは震えるほどすばらしい。ちょっとした表情、動き、間合いに超一流の喜劇役者の風格を感じる。
今の時代に求められているコメディ映画ってこういう種類のものなのではないか、と思った。面白かったです。