見出し画像

40年目の反省リスト(27)2017~24年

2017年の春、急に左眼の視界の中央が欠けるようになって、眼科で検査したら緑内障であった。
白内障は手術で改善するが、緑内障は視神経が壊死する病気なので回復はせず、よくて現状維持。2020年には眼球に房水を送る手術もした。
この時点で、これまでみたいな無理が効かなくなったことを自覚し、以降は仕事でアクセルを踏むことをやめた。

憩室出血は愛知に帰郷後も続き、2024年までに7回(累計では9回)入院。
その7回目の今年6月、憩室のある上行結腸を丸々切除する手術をした。
入院を繰り返すたび、体力が落ちてゆくのを実感する。2017年の時点でもう50代中盤だから仕方がない。
それでも、仕事は待ってても増えないし、ジタバタするしかなかった。

そんな2017年からの、絵にかかわる仕事をまとめて列挙する。

・2017年
中日新聞プラス(中日新聞社)・名古屋場所ヒトコマ
(7月)
名古屋場所の15日間をスポーツ新聞風のヒトコママンガで追いかけて、
翌日Twitter(当時名)で公開した。自主的には、その前の夏場所と、その後の秋場所でも描いたが、仕事になったのは名古屋場所のみ。

・2018年
「孫子の兵法で脳トレーニング」
イラスト(1月)
2017年に黎明書房という名古屋の出版社に持ち込みをして、その時にもらえた脳トレ本の仕事。いっぱい資料データを送ってもらった。

資料写真に忠実に描いた、私としてはリアルな絵柄

・同年
LINEスタンプ「ひょうきんシャチくん」
発売(7月)

LINEにて現在も一応発売中ではある

やれることは何でもやっとこうと思ってLINEアカウントも取ったけど、いつまでたっても最低報酬支払額の1000円にすら届かず、2年ほど前にPCのブックマークだけ残して、スマホからアプリを外してしまった。
せっかくなので今回リンクを貼ろうと思ったら、今はスマホから認証番号の入力が必要なのね。興味ある方は各自「ひょうきんシャチくん」で検索!

・同年
「ドラゴンズファン解体新書」(TOブックス)
表紙&マンガ(10月)

あの頃のドラは松坂と根尾で盛り上がってたなー

依頼ではなく、クラウドソーシングで偶然見つけた仕事。規定ギャラで印税ではないが、表紙に名前を載せてもらえたのは嬉しかった。

その他にも2018年は、ネットと実地で似顔絵の営業をした。これがこの年では最もハードだったが成果ゼロ。つくづく営業職には向いてない。ストレスのあまり3回憩室出血で入院した。

・2019年
「東海落語往来」(インターセクション)
マンガ(10月)
静岡と東海地方の演芸情報を発信する冊子「東海落語往来」にて、東西人気落語家の得意ネタを織り込んだ似顔絵ヒトコマ「落語家十八番(おはこ)シアター」が連載スタート。この年の10月から、2022年9月まで。

Xでたびたびトレンド入りの『文七元結』(立川談春・演)

前年、同誌に記事を書いたのがご縁で、私の方から頼み込んで始めさせてもらった連載。ここだけは「とにかく落語マンガを描く場が欲しい」という思いが優先したので、ほぼボランティア。

また、2019年末にはネットの似顔絵通販会社「似顔絵グラフィックス」に専属することが決定。2021年3月までの1年余在籍した。

・2020~22年
コロナ禍とは関係なく、ほとんど何もナシ。
日本落画家協会のフリーペーパー「まんすりぃ落画」を製作して、大須演芸場などに置いてもらったりしたくらい(2021年春から翌年夏まで)。
そのチョイ前の2021年4月にクロスワード製作の仕事が決まって、精神的ギリギリ状態から脱出できたのは大きかった。

・2023年
「グランパスウォッチャー」
イラスト(4月~)
名古屋グランパスのポータルサイト「グランパスウォッチャー」で毎月選手の壁紙イラストを担当することに。「グラン」の延長線上で、毎回自由に楽しく描かせてもらっている。

他にも、CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」のグッズに自分の絵が採用されたり(6月)、大須演芸場のグッズイラストを描かせてもらえたり(7月)、目立つ仕事をさせてもらえる機会がたびたびあった。

・2024年
「改めまして、ドアラと申します」(アスリートマガジン)
マンガ(5月)

「ドラゴンズファン解体新書」の大竹敏之さんからのご紹介

中日ドラゴンズの人気マスコット・ドアラの30周年記念本。なぜか中日新聞社でなく広島の出版社から出たのが興味深い点。
今年の連載以外のトピックスはこれ1件。


東京にいた頃のように、戦略をたててどうこうという活動はもうできないと思う。周囲に相談に乗ってくれる人はいないし、そもそも日々の生活だけで手一杯。特にここ数年は、名古屋に出ることすら大儀になってしまった。目もすっかり見えにくくなった。
それでも、「何かしら本は書いてみたい」という欲だけはいまだに頭の隅に残っているのが、自分でも救いだと思っている。noteを10年続けているのもそんな気持ちの一環な気がする。

後半ショートカットしすぎたせいで、日本落画家協会のことと、ネットで発表した自作マンガのことをだいぶ書き落とした。
次回はこの2つと、総括的な感想を書いて、おしまいにしたい。
ライター編をやるかどうかは年明けに考える。
(第27回・了)

いいなと思ったら応援しよう!