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40年目の反省リスト(8)1991年

1991年は、初単行本を上梓することができた記念の年である。
1989年にスタジオHEGEとして「うずうず読本」というギャグネタ本を廣済堂出版から出していたが、個人名義ではこの年が初めて。しかもイッキに3冊も。
竹書房から「やっとかめでGO!!」が2巻。1巻(ヘッダー画像)が4月、2巻が12月。立て続けに2巻目が決まったのは、別に売れたわけではなく、主役キャラの星野仙一監督が年末に退任を発表したから。巻末書き下ろしで、1巻には名古屋事典、2巻には中日ドラゴンズ名選手事典が掲載。
そして月刊OUTの版元であるみのり書房から 「プロ野球ギャグ100連発!!」が12月の刊行。まさかこういう形で、みのり書房にご恩返しできるとは思わなかった。スタジオHEGEのメンバーに協力してもらい、座談会やギャグ企画ページなどを自由にまじえた好き勝手な構成。

前回書いたように、当時はあちこちで野球4コマを執筆していたので、単行本に収録する原稿だけはたくさんあって、幸いどちらの本もページ埋めには事欠かなかった。「やっとかめ」の方は中日ネタ限定なので東京中日スポーツと月刊ドラゴンズ、「100連発」の方はそれ以外の連載の原稿をお借りして使用した。
あとそうだ、驚くべきことに、「100連発」の方ではまさかのサイン会まで挙行している。場所は、地元愛知・名古屋の三洋堂いりなか店。みのり書房の営業部さん、さすがにこれは買い被りすぎ。大勢お越しいただき有難かったけど、後半はまあまあヒマだった(汗)。

思えば、あの頃が野球4コマの最盛期だったんだろーなーと思う。
同時に自分の仕事の絶頂期でもあったわけだけど、当時のスケジュールカレンダーやメモノートを読み返すと、この仕事量や周辺のスケジュールを消化しつつ、書籍の企画書の持ち込みをして、年間10回以上お芝居や舞台の観覧にも出かけている。今の自分の体調を考えると信じられない。よく倒れなかったものだ。
ただ、それぞれに理由はあった。企画書の持ち込みは、自分が出版界に引っ張り込んだスタジオHEGEのメンバーに仕事を作らなきゃという思いから。お芝居の観覧は、仕事先の編集者さんをお誘いしてのいわゆる「営業活動」を兼ねていた。下戸で飲み付き合いができなかったから。
根が不精なので、大義名分を作って動いてた所もあるが、結果として、どの程度仕事に繋がってたのかなぁ。よくわからん。

この年から始まった新規連載は、「スーパーはまぐり」(隔月、実業之日本社)の野球4コマと、「まんが笑トピア」(隔月、少年画報社)の2本。
他に単発で、コミックGIGA増刊「まんが動物園」(主婦と生活社)の動物ネタ4コマという珍しい企画があった。どういう経緯だったか忘れたけど、私はここで「猫あるある4コマ」を4ページ描いていた。
その一部をお見せすると、こんな具合。

私的には珍しい作品で、1998年に個人サイトを始めた頃にもWeb公開していたと思う。
恐らく「野球ネタ以外も見てー!」って気持ちからだったかと。

すいません、有料ネタ書こうと思ったけど、次回にします。今回はここまで。次回でマイバブル時代は終了します。お楽しみに。
(第8回・了)

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