かんたんで効果的な「ボタン刺繍」その➀
こんばんは!
先日は昭和30年の雑誌『婦人生活』の付録をごらんいただきました。
下の本はそれより1年早い、昭和29年のものです。そっくりな体裁ですが、別の雑誌(『主婦の友』)の付録です。
タイトルのとおり、ウェア物のほかにいろいろな手芸作品が載っています。目次だけで2ページ分。
この中で私が特に興味を引かれたのは、「新しい刺繍の誌上講習」という記事です。衣類の装飾に使えそうな刺繍の技法が8種類も紹介されています。
技法の名前をあげておくと、
★ショーソンステッチ…スモッキングのかわりに用いると効果的
★ポアン・ド・パリ…アップリケの一種、いまパリで最も流行
★星刺…ギンガムチェックにダブルクロスst.のような星型を刺す
★ポアン・ド・ドンブル…透ける布地の裏側から刺す
★ボタン刺繍…ボタンを装飾的に留めつけて子ども服の飾りに
★クロッケ…いわゆる「じゃばらテープ」を使った刺繍
★フェルトのパスティーユ…フェルトを切って留めつける
★ポアン・ド・ルプリ(スコッチ格子)…無地のウール地を毛糸でまっすぐ縫って格子模様に見せる
上の8つの技法の中で、私がすぐピンと来たのは「ボタン刺繍」です。
実は前から「ボタンで何か作れないかな」と思いながら、いいアイデアも浮かばないままだったからです。
「ボタンですから汚れが目立たず」……これだ!
刺繍に限らずあらゆる手芸作品にとって、「汚れたらどうするのか」「(洗濯機で)洗えるのか」ということは大モンダイです。「汚れても洗える」ということは安心感につながり、実用性に直結します。
「ボタン刺繍」はぜひやってみたい。そう思った矢先に、こんなことが起こりました。
エプロンの肩紐が今にも取れそう。何とかしなくては!
(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?