FNS27時間テレビ2024感想
今年は、新しいカギをベース番組とした日本一たのしい学園祭として放送されたFNS27時間テレビ。今回のnoteでは、そんな27時間テレビの感想を書いていこうと思う。
はじめに
ベース番組である新しいカギに関しては、特番を含めほぼ毎回視聴している番組。以前のnoteでも述べたが、この番組で27時間テレビをやらせてくれるのが非常に嬉しい。
グランドオープニング
最初の煽りVはマジで泣きそうになった。青春リレーでラストのテーブルクロス引きを真っ直ぐ成功させたせいや素晴らしい!後粗品がKEYTALK・大谷・離婚と地雷いじり3レンチャンを軽々と達成。
超!学校かくれんぼ
若者人気の高い目黒蓮をゲストに迎えた学校かくれんぼ。カギの徳永ほいみたいな扱い方をされるぬまんづが印象的。今回は27時間テレビという事で気合いの入った隠れ場所の連続。その中でも120万円かけたやす子の隠れ場所が瞬殺されたのと、せいやが見つかった瞬間が面白かった。粗品のおまだれが聞けたのも嬉しかったが、一番のハイライトは気合いのベクトルが違うと言える散髪した生徒秋山の初隠れ切り。27時間テレビという大舞台でこのスペシャルな面白さを出せたことは幸先の良いスタートだった。
千鳥の鬼レンチャン
NHKの影響でMC4名がほぼ揃わなかった今回。ほいのもののけトゥクトゥクと再放送失敗や、キンタロー。の扮装モノマネの数々がとても面白かった。池ちゃん誰やねんスタンス(特に粗品)や徳永の歌声に笑うカギメンバーの反応が新鮮味を出していた。また、長田岡部タッグ時の熱語りはフラグだと分かっていても、カギを見続けた自分としては本当に熱い語りだった。あぁ後、粗品の射幸心を煽られた末の霜降りピンクレオタード変顔笑点w
さんまのお笑い向上委員会
陣内暴力が縦軸になった向上委員会。粗品仕切りは嬉しかったが、さんまへのクレームが古臭すぎて正直萎えた。幾度となくかつらを取られるりんすとドロップキックをくらう冷蔵庫マンが面白かった。今ちゃんの強制ブレーキの縦軸が要所を締めていたのが印象的。
粗品ゲーム
一人賛否語録がついに地上波降臨のOP映像からスタート。でもワクワクのピークはここだったかも。一人賛否クイズは池崎の波田オマージュ実家いじり糾弾と檜原のザコシ寺田採点いじりが面白かった。せいやのチンカス発言もアウトすぎて面白い。ただぁ!リズムあだ名クイズ以降は完全に失速してたなぁ!チーム奇人(森下と国崎)が素晴らしい働きをしていなかったらぞっとする。個人的にはせいやのガヤと、意外にバッ常が面白かった。
また、決勝戦のローション大階段大喜利も、くるま独走状態すぎるし代表1人までだからカオスもないという終わりみたいな状況から、全員参加に変更した上で、最後に頂上に登ったせいやが粗品を本気でひきずり落とす流れを作り、くるまとの共闘で粗品を滑らせた場面は真っ直ぐお笑いで面白かった。この景色見れただけで霜降り天下を感じた。(せいやが落とすまでその展開を温存した全員のチームプレーも込みで素晴らしい)
めざましテレビ×ぽかぽか
めざましは昨年同様総合司会ルーツ調査。誉め殺しの霜降り(せいや)ハナコと若気の至りいじりのチョコプラという印象。途中ハナコのコントコーナーが挿入されてたの良かった!ぽかぽかは岩井と神田アナが良い意味でかかってて結構面白かった。粗品の横柄牛肉ぴったんこチャレンジも記録します。
FNS逃走中
高校の校舎がエリア。ハナコはどこで出るのかと思ってたらかくれんぼしてたとは。MC陣が捕まるの早いなぁと思ってたが、そんな早く全員捕まったら萎える。復活直後に脇目も振らず自首成功した粗品がめちゃくちゃ面白かった。後はスタジオワイプに登場した奇人。
100kmサバイバルマラソン
昨年の約2倍となる11人が完走したサバイバルマラソン。昨年完走した井上咲桜がアクシデントでリタイアする波乱があった。優勝争いは前年2位のワタリをラスト1kmで振り切ったOWV佐野とモシモシいけのデッドヒート。粘りの走りで最後の直線で前に出たモシモシいけが優勝!全体的には金田・森ペアの完走をはじめ、全員がワンチームになっていたのを昨年以上に感じるマラソンだった。
高校生クイズ何問目?
第1試合は筑駒が開成に快勝。余談だけどKOCハゲキング問題を素早く答えられた自分を褒めたい。第2試合は早稲田がカギに逆転勝ちで雪辱を果たす。麻雀とだんご三兄弟という霜降りに寄せた問題落としたらまぁ。決勝戦は筑駒が焦りをもろともせず貫禄の勝利で優勝。謎解き系のクイズという新たな鉱脈を27時間で掘り出す作問力の高さには脱帽しかない。
ハモネプハイスクール
大学生や社会人中心のハモネプだが、今回はテーマに沿った高校生大会。高校生達の青春の甘酸っぱさが感じられるアカペラの数々が非常に良かった。同時優勝も現代的。個人的には粗品の審査が素晴らしいことが証明されたのが嬉しすぎる。
ナゾトレ川柳
事前番組ではボロボロだったカギメンバーの川柳。しかし、過去一簡単な問題の数々だったため、即答多めの接戦に。昨年からの宇治原縦軸や解答時間稼ぎのための遅延行為の下りが面白かった。
競馬中継は、自首で獲得した150万円全額突っ込んで欲しかった。
ドッキリGP×新しいカギ
前半は早口言葉企画。放水でハゲるせいやと恵の股間に放水する粗品が面白かった。647万円の逆バンジーを飛んだ東野も。後半はカギの企画であるティーチャーを探せ!。過去最高難易度だったこの企画、先生っぽい大喜利が挟まるので笑いの要素もしっかり担保されていて面白かった。
サザエさん
昨年の強引な台本に比べたら、今年はしっかりカギメンバーに沿っていたと思う。
カギダンススタジアム
正直モヤモヤした気持ちもあったこの企画。最初長すぎる煽りVにん?と思ったが、途中からここまで本気で取り組むカギメンバーに感情移入した。トップでこの企画の方向性を決定づけた岡部、しっかりとしたストーリーで人々の心を打った秋山、独自の笑いで流れをフラットにしたせいや、アイデア満載の小道具と涙まで見せた長田、4分のダンスを楽しんで本気で向き合った松尾、ガールズパワーを全面に押し出した丸山(粗品巻き込んだのも良かった)、二転三転するテーマに対応した菊田。個人的には土8の系譜を受け継いだ松尾と、ベタながら素晴らしい構成と大技を決めた秋山が特に印象的だった。
エンディング
結構押してた中でカギメンバー7人がしっかり締めのコメントを言えて良かった。カギメンバーや新しいカギという番組、そして、今回の27時間テレビの素晴らしさを称え合うメンバーの発言を聞けて本当に嬉しかった。
総括
面白かった!!!去年のお笑い純度高めの27時間とは異なり、青春というか若さが溢れる27時間テレビだったと思うし、カギが覚醒したきっかけを軸にした面白さが存分に出ていた。視聴率という面でも若年層全振りにしては大健闘。
また、個人的に気になっていたこととして、新しいカギはチョコプラ霜降りハナコのコント番組としてスタートした番組。しかし、27時間テレビ決定直後に、霜降りチョコプラハナコの番組という表記へと変更された。ここから推察出来るのは、霜降りを中心に据えた番組にするということだろう。そういう意味で今回の27時間は、霜降りを中心に据えた構成、特に漫才の立ち位置を逆にしてまで粗品センターの並びにしたのも含め、粗品を中心に据えた構成になっていたと感じた。そしてそれは個人的にはめちゃくちゃ嬉しかった。
ただぁ!霜降りはもちろん、チョコプラもハナコもしっかりと中心に据えてくれていた27時間だったと思ったなぁ。いや前から思ってたけど、もしも新しいカギに、チョコプラがいなかったらキャッチーなキャラを産み出せず、第7の逆風に耐えられず番組が終わってたと思うし、霜降りがいなかったら単なるコント番組として若者人気を集められなかったと思うし、ハナコがいなかったら吉本色が強くてコントに深みが生まれなかっただろうと思う。確かに27時間テレビのきっかけはかくれんぼなのかもしれないが、この27時間テレビを通して、レギュラー3組の座組やかくれんぼ以外の企画の良さが世間に広まったのではないかと思うし、広まっていて欲しいと思う。
さらに、この27時間テレビを経て、新しいカギという番組がどうなっていくのかというのが非常に楽しみになった。鬼レンチャンは27時間以降でも新たなスターが誕生している(今回の3名が代表格)ので、新しいカギも番組としての新たな展開を望みたい。
そんな27時間テレビに水を差すようで悪いが、お笑い要素はもっと面白く出来たやろと感じることも多かった。もうはっきり言うと粗品ゲーム。あんだけ伝説になる感じを出したんだったら、カジサック一人賛否クイズレベルの火力を3時間続けてくれないと…鋭利な切り口の毒舌芸や噛みつき芸が見たい聞きたいのであって、中途半端なレベルの大喜利やられても眠たいだけ。(村人三十人は調べたらアウトすぎて笑った)後、一人賛否クイズは本人の自傷行為も見たかったと感じたり。褒められる点は、若返ったと感じた昨年のお笑いレンチャンよりもさらに若返ったメンバーだったことぐらい。今回は若いメンバーでやれたことの嬉しさがあるので目を瞑るとして、次回やるときはもっと内容を練って欲しいと思う。後、向上委員会についてももう少しおもろく出来たやろとは思ってる。
※なんか制約が凄かったらしいですねぇ。素人の自分が感じたモヤモヤを当然理解しているのはプロだと思う。後、粗品をメインに据えるという覚悟がスタッフ陣にあることが感じられただけでも嬉しかった。
これからの27時間テレビ
先ほど、今後の新しいカギが楽しみだと書いたが、今後の27時間テレビには不安が残る。昨年は鬼レンチャン、今年は新しいカギとコア視聴率の高い番組をベースにして成功を収めたが、来年のベース番組は何になるのか。呼び出し先生タナカやドッキリGP、ぽかぽかなどが取り敢えずの候補っぽいが、どうなるんでしょうかねぇ。個人的には鬼レンチャンと新しいカギは毎週視聴している番組なので熱量を持って27時間テレビを視聴したが、来年先述の番組がベースになった場合、モチベーションは低下するかも。
そうなると、やっぱりオドオド×ハラハラの低迷及び終了がどう考えても痛すぎる。以前、佐久間ANNに27時間をやり遂げた千鳥がゲスト出演した際、27時間テレビのベース番組は、「鬼レンチャン→新しいカギ→オドオド×ハラハラ」は決定ですという旨の発言をノブがしていた。
しかし、鬼レ(特番初回から3年弱、レギュラー初回から1年3ヶ月)やカギ(特番初回から3年半、レギュラー初回から3年3ヶ月)に比べると、オドハラの歴史は短い(特番初回から2年強、レギュラー初回から2年弱)ため、オドハラ単独とまでは言わずとも、ハライチMCのぽかぽかと抱き合わせの27時間とかは上手くいってたらあり得た世界線だったと思う。
ここ2年の27時間を踏まえた上で、オドハラとぽかぽかのメイン企画はもちろん、鬼レンチャンのちどかまVSオドハラ(若林岩井のピンクレオタード変顔笑点とかホンマに見たかった)やネプチューンやくりぃむしちゅーとの共演、そしてMC2組と吉本以外の芸人での耐久フィナーレ漫才。この景色を見たかったなぁ!と思った。
最後に
新しいカギを特番初回から見続けて来た自分、2018年の霜降りとハナコのネタを見て、新しい世代の笑いを感じた自分としては、この27時間テレビが成功してくれたのが本当に嬉しかった。しかし、霜降りが個人・コンビのYouTubeですぐさま反省や振り返り動画を出していることなどからも分かるように、この27時間テレビも通過点なのだろう。この平成生まれ世代が作り出すお笑いをこれからも楽しみにしていたいと感じた。