キングオブコント2008感想
コントの全国賞レースとしては、始めて開催された大会であるキングオブコント2008の1ネタづつの感想を簡単に。※コンビ名横の点数は個人的な採点の結果です。
ファーストステージ
Aリーグ
① TKO 87点
決勝初進出。
前半のボケの内容がベタすぎてお客さんを掴み切れない状況になってしまっていた。後半、木下が木本に泣かされてからは、良く展開されていてウケ量も上向いていったが、巻き返すには遅すぎたという印象。
② バッファロー吾郎 93点
決勝初進出。
固有名詞を使ったネタだし、途中笑いの無い部分もあったが、ずっと馬鹿馬鹿しくやってきてて最後にあのオチを放り込んでこられたら点数をあげるしかないかな。
③ ザ・ギース 91点
決勝初進出。
個人的には好きなタイプのネタ。斬新な設定と、サッカーのミーティングや卒業式のあるあるがマッチしていた。途中尾関が噛みそうになった点が惜しかった。
④ 天竺鼠 90点
決勝初進出。
川原ホンマにアホやなぁ。こういうコントはチャレンジ性があって面白かったが、一部のボケのミスショットが浮き彫りになってしまうというデメリットを克服出来なかった。
Bリーグ
① チョコレートプラネット 90点
決勝初進出。
設定は良かったと思うのだが、5分間という時間内での話の膨らませ方はもうちょいなんとかなったと思った。特に、負けた負けたを引っ張り過ぎた節がある。今の松尾ならお客さんもついてこれるだろうけど。
② ロバート 96点
決勝初進出。
初期ロバートの傑作である、トゥトゥトゥサークル。博一人の時点で期待値を上げた所で、秋山が遊ぶ。そこに馬場が加わる。更なるカオスが生まれる。これがロバートの方程式というコントだった。
③ バナナマン 98点
決勝初進出。
言葉や設定で笑わせるのではなく、今起こっている事実や雰囲気というアプローチでこれだけ笑わせてくるというのがこのコントの凄さだと思う。また、単なるイタズラの羅列ではなかったのも良かった。
④ 2700 80点
決勝初進出。
これは決勝に進出させた方が悪いわ。リズムネタだからキャッチーさはあるけれど、逆にそれしかない。青田買い失敗という感じ。
最終決戦
① バッファロー吾郎 92点
最終決戦初進出。
これも難しいなぁ。確かに面白かったけど、荒い部分もあった。しかし、ラスト1分で盛り上がっていったネタなので、これくらいの点数。
② バナナマン 91点
最終決戦初進出。
なんかこう、もう1つ跳ねきらなかったという感じ。何か1つでも爆発を起こしていたら、絶対バナナマンやったんやけどなぁ。
個人的な順位
ファーストステージ
1 バナナマン
2 ロバート
3 バッファロー吾郎
4 ザ・ギース
5 天竺鼠
6 チョコレートプラネット
7 TKO
8 2700
最終決戦
1 バッファロー吾郎
2 バナナマン
総合
1 バナナマン
2 バッファロー吾郎
総括
全ての始まりとなったこの年。審査の結果に不満はないが、個人的には、最後をファイナリストに委ねるのは絶対に違うと思った。また、キングオブコントが2本の合計点を重視する審査方法なのは、この年の影響なのかな?と感じた。