M-1グランプリ新審査員

この度、M-1グランプリ2022の審査員7名が発表された。今年は2018年以来の審査員変更が行われ、

松本人志
中川家 礼二
サンドウィッチマン 富澤
ナイツ 塙
立川志らく
博多大吉
山田邦子

の7名が審査員を務める。
松本・礼二・富澤・塙・志らくは続投。大吉は2017以来の審査員復帰。そして、山田邦子が初審査員という顔ぶれになった。

正直穿った見方になるが、M-1側は恵美ちゃんの代わりだけを求めた感がある。なぜなら、恵美ちゃんの代わりに山田邦子はぴったりだが、巨人師匠の代わりが大吉先生はちょっと違うと思うからである。

では、なぜ恵美ちゃんの代わりを欲するのか。これには3つの理由があると考える。
それは

① 女性枠の確保
② 非吉本枠の調整
③ 上の立場の人作り

の3つである。

①と②については、視聴者からのクレーム対策っぽい。予想に挙げられていた、ハイヒールリンゴ・海原やすよ・ともこ・爆発問題太田などは、どちらかの条件を満たしていない。
そして③は、松本人志の存在が大きいと考える。KOCとは違い、松本が審査員を務めた大会では、全て松本よりも先輩・年上の審査員がいた。しかし、御大2人が抜けると最年長こそ志らく(松本と同学年)だが、一番の先輩は松本になる。松本はこれを嫌がった感があると思う。

そして、今回の審査員変更が意味するものは、

「若返りの先延ばし」

とも考えられる。

では、なぜ若返りを先延ばしにしたのか。それの理由としては、M-1グランプリという大会の影響力の大きさと、大衆性の担保が挙げられる。

影響力の大きさについては、KOCとの違いを比べると明白。昨年審査員を変更したKOCは、松本以外の4人を歴代キングにした。その中でもかまいたち山内は、芸歴18年・40歳での審査員。M-1で言うなら銀シャリ橋本が審査員になるみたいな感じ。ここまで思いきった若返りを図れたのは、M-1に比べると、影響力がそこまで大きくなかったからだと思う。
そして、そこまで影響力の大きい大会であるM-1だからこそ、プロの目線ばかりになりすぎないようにしようという意識が働いていると思う。もし歴代王者ばかりが審査員になると、そういった点で批判を浴びる恐れがある。

今回の審査員変更で、M-1が重きを置いているものが浮き彫りとなったが、M-1を20年、30年続けていく上で若返りは絶対に必要になってくる。個人的には、第6.5世代以降の非吉本芸人がいないのが気がかり。関東芸人も東京吉本出身者ばかりだから、このままだと将来、審査員適任者が吉本芸人ばかりになりそうで怖い。

個人的にこの7人になって怖いのは志らく。これまでは、恵美ちゃんと対になっていることでお互い批判を相殺している感があったけど、恵美ちゃんがいなくなった今年、審査への批判が押し寄せてきそう。杞憂に終われば良いけども…

まぁ、なんだかんだ言いましたが、今年のM-1グランプリが楽しみです。早く12月18日になってくれ!

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