在米大学教員/研究者 双子出産記(2) 双子妊娠判明、体調管理と仕事
検査薬をつかって妊娠しているサインがでた後に、産婦人科に予約をとって6-7週目くらいになってから検査に行きました。
夫が横に座って見守る中、ウルトラサウンドの検査を受けました。検査士の人が赤ちゃんいますね、ああ2人、AとBがいますね~と画面を見ながらつぶやき。私たちは「2人???!?」と今までの人生で一番の驚きの瞬間を迎え、頭の中が真っ白でした。私たちのもとに双子の赤ちゃんがやってくるなど思ってみなかった私たちは、急に二人?どうなってしまうんだろう?その後、世界が違って見えはじめるという体験をしました。
担当の産婦人科の先生にあって、出産に向けての通院、検査、スケジュール等を聞き、帰宅。夫は双子出産、育児の本をその日に購入。私たちがその事実を飲み込むまでにしばらく時間がかかりました。
職場にいつ伝えるのがいいのかなと考えました。上司、コラボレータ、自分のラボのメンバー等。安定期に入る前に早くに言い過ぎて何かあっても悲しいし、しかし急に体調を崩してしまったら困るしと。
以前にテニュアトラック中に出産した他の女性教員から大学はとてもサポーティブだったよと話は聞いていましたが、体調を崩してしまう等があった時に、授業が教えられなくなったら、ラボを続けられなくなったらと心配がつのりました。とりあえず最低限のメンバーに報告ということで、3か月半ばの時点で上司である学科長にZoomでミーティングを設定して報告。
必要なサポートはするのでいつでも言ってということでした。授業の対策を話し合いました。TAを多めにつけてヘルプをもらうこと、最悪、授業が続けられなくなったら前の年に教えた際のビデオ(コロナでオンライン授業だったのです)があるからそれを使うなどしようということに。
コロナの影響で、対面授業とオンライン授業のハイブリッド、もしくは対面授業がスタートするタイミングだったため、大学にも書類を送り、授業の方法をフレキシブルにしてもらえるように許可をもらいました。
妊娠してからは体調を整えること、そして何よりコロナにかからないように今まで以上に注意しました。体調がすぐれない日は授業をオンラインに切り替えたり、クラスルームでも長い間立ってレクチャーをするのは負担がかかるので、基本座って、ホワイトボードを使う回数を減らすようにしたり。トークや対面ミーティング、授業のある日に体調のピークをもっていけるように、休める日と頑張る日を分けて、通常業務を乗り越えたのでした。コロナの影響で仕事のほとんどが家から行えたのはラッキーでした。大学に行く際には夫に送ってもらい、運転で体力を使わないようにサポートしてもらいました。
ジレンマは、授業の学生や自分の学生に妊娠していることを伝えておらず、その中で授業や自分のラボミーティングを対面にしたほうがEngagementがあがってよいのですが、体調に応じてオンラインとおりまぜないといけないことでした。ラボのメンバーには妊娠6か月の終わりに伝えました。
次のポストでは、やはりやってきてしまったつわりについて書きたいと思います。