話す言語に応じて性格が変わる オタワ・モントリオール旅行②-2
さて、前回のnoteの続きです。
私には「和を重視する」日本文化が染み付いていました。そのため旅行中に、ブラジル人の要望にNoと言えず、やりたくないことをやらざるを得ない状況に何度も陥りました。
しかし、留学の最後の方にある方法でそうしたコミュニケーション面の文化の壁を乗り越えていることに気づいたのです。
それは、日本語で自己主張する時と英語で自己主張する時で、話し方や性格を変えているのです。
変えているというよりも、無意識に少し変わっているというほうがより適切かもしれません。
英語で自己主張をする時は日本語の時よりも声が低くなり、ストレートに物を言い、アイコンタクトが増え、相槌が減ります。
また、英語の時は好き嫌いをはっきりと積極的に言います。
でも、日本語の時は心理的に「嫌い・苦手」を言葉にして伝えられません。
こうした自分自身の変化に気がつくと同時に、バイリンガルの友達が日本語の時と英語の時で話し方が変わる理由がわかりました。
私の高校は国際コース等のない普通科の高校だったのですが、帰国子女枠があり、40人のクラスに1〜2人程帰国子女の人がいました。
そこで、英語圏から帰国した友達の喋り方は日本語の時と英語の時で全く異なることに気が付きました。
そのため、いつも興味深いという意味で面白いな〜と思いながら聞いていました。
特に、イギリスの帰国子女の友達にその傾向は顕著でした。日本語を話す時は柔らかくて穏やかな口調なのに、英語を話す時はキリッとしていてハキハキ喋るのです。
実際、1人に聞いてみたところ、「確かに英語を話す時は話し方が変わる」と言っていました。
なぜなら、英語を話す時に日本語を話す時のように穏やかに話すと聞いてもらえないからだとも言っていました。
今思えば、彼女の説明も納得出来ます。
海外にいる時は、例え相手の意見を否定してでも強く自己主張しなければ、現状に満足している、不満はないと捉えられてしまいます。
そして、オタワ・モントリオール旅行で上手く自己主張できなかった私(前回投稿)のように、嫌なことや、やりたくないことをやることになってしまうことが多いです。
そんな事態を防ぐために、日本語を話す時と英語を話す時で話し方や性格が少し変わるのではないかと考えました。
つまり、異なる文化に適応を試みた結果がそうした話し方や性格の変化として表出すると考えたのです。
そして、言語とは、その言語が話される国の文化やそこでの生活の記憶と結びついているのだと思いました。
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