帰国後に元のコミュニティに戻る時の葛藤を振り返って 〜アウトサイダー感の克服〜
こんにちは!
筆者は去年の夏に半年間のカナダ留学から帰ってきました。
カナダ留学中は集団内唯一のアジア人として
40カ国から来た数百人と交流しました。
留学当時は無我夢中で周りに適応しようと
頑張っていたので気づきませんでしたが、
その経験は紛れもなく自分の考え方や行動、
感覚を変えていました。
逆に言うと、徐々に日本の感覚を
忘れてしまっていたということでもあります。
最近はたまに、
留学から日本に帰ってきた友達と会うのですが、
帰国した時の私と同じような感じで
元の生活に対して混乱して
悩みを抱えることもあるみたいです。
そんな時に、「わかるよ〜」と共感のできる瞬間が
結構嬉しいものです。
私はダンス系のサークルに所属していたのですが、
コロナ禍に運良く留学ができたタイプであったため、
帰国後、自分の元のコミュニティに戻った際、
同じ経験をした人がいませんでした。
先輩方の留学は中止でした。
同級生の留学も延期でした。
そのため、コミュニティに復帰するにあたって
理解者や相談できる人がいませんでした。
去年復帰してから4ヶ月後に、
自分達の卒業公演があって引退したのですが、
その4ヶ月間が正直地獄のようでした。
パフォーマンスもそうなのですが
1番しんどかったのは、
日本人の集団の暗黙の了解を読むことでした。
同質的な集団内では、
その集団における正解が画一的になりがちです。
そのため、何気なくしたことが周りの人から変に思われる。当たり前にしたことが、誰かの反感を買う。
そこでの暗黙の了解を読んで、
「正解」の行動ができないこともたまにあり、
次第に自分自身の行動に自信を失いました。
「今これをしたら、違うかもしれない。」
常にそんな不安がつきまとう
息が詰まるような毎日でした。
卒業公演の日を指折り数えて、
早く辞めたくて仕方がなかった。
「就活も忙しいのに練習スケジュールも忙しすぎるから辞めたいー」とこぼす友達はいたのですが、
それとは異なるベクトルで、
その集団にいる時に感じるアウトサイダー感に疲れ、
私は早く辞めたかったのです。
でも、当時理解者はいませんでした。
理解者が0の状況で、よく最後まで頑張ったな〜と
帰国してから1年以上経った今、
我ながらしみじみ思いました。
今書いていたら、当時の感情を思い出して息が詰まりそうになりました。
最近では違和感や葛藤もなく
日本の集団に上手く馴染めるようになってきて、
集団の一部として包容されていることを実感した時が
本当に嬉しいし、良かったな〜と思います。
そして、
「この感覚わかるよね〜」
「帰国後って結構しんどいよね〜」
と共感し合える仲間が増えた時にも
本当に嬉しい気持ちになるのでした。
4月から社会人です。
将来的には海外勤務なども少し視野に入れているのですが、今後も大学時代に経験したような
「元のコミュニティに戻った時のアウトサイダー感」
との戦いは起こるのではないかと考えています。
実際、「タテ社会の人間関係」という書籍でも
日系企業の駐在後の人達の感じる部外者感について
言及がありました。
今後もし同じ状況になっても、
周りの人を大切にしながら
しなやかに生き抜く自分でありたいと思うのでした。
本日もご覧頂きありがとうございました!
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