ピアノ・外国語・習い事の上手な辞め方 ~やめる理由と失敗しない方法~
英語や中国語の勉強を続けて5年、ピアノのレッスンを10年……
大好きな先生がいて、嫌いじゃない習い事。だけど、心のどこかで感じる「そろそろ終わりにしたい」の声。習い事を辞めるときは、思った以上に不安や気まずさがつきまとうものだ。
「このまま続けるべき?」
「でも新しいことに挑戦したい」
「先生に失礼じゃないかな?」
そんなモヤモヤを抱えている人に、今回はピアノや外国語といった習い事を上手に辞める方法を考えてみたい。
習い事は「辞めにくい」もの
小学校や大学には卒業があり、資格試験には合格がある。でも、ピアノや語学のレッスンは明確な「終わり」がない。気づけば10年続けていることもあるし、一人の先生に長年お世話になるうちに、ただの「生徒と先生」以上の関係が築かれていく。
レッスンのたびに話す悩みや雑談、励ましや応援。
それが温かい思い出になるほど、「辞めます」の一言がどれほど重いか、痛感する瞬間がくる。
さらに、「やめたい」と告げたときに、相手が引き留めてくるケースもある。そのやりとりが心に引っかかり、最後はギクシャクしたまま別れることになることも。
そんな事態を避けるためにも、「正しい辞め方」を知ることが大切だ。
レッスンを辞めるときに心がけたいこと
1. 辞める意思を1ヶ月前に伝える
突然「来週で辞めます」と言われると、先生の側も準備ができない。辞める理由を聞いたり、最後のレッスンをどうするか考えたり、時間が必要だ。
「1ヶ月前に伝える」のは、先生への礼儀だと思っておこう。最後のレッスンをお互いに気持ちよく終えられるためにも、余裕を持った行動が大切だ。
2. メールで丁寧に伝える
辞める意思を伝えるとき、最初はメールが無難だ。電話だとタイミングが難しいし、LINEだとカジュアルすぎることも。
ポイントは、感謝の気持ちをしっかり伝えること。「〇年間、本当にお世話になりました」と具体的に伝えると、先生も安心して次のステップを応援してくれるだろう。
3. 辞める理由を考えておく
「どうして辞めるの?」と聞かれるのは自然な流れだ。そのときの返答は、なるべく「角が立たない」理由にしておくのがおすすめ。
子どもが習い事の場合:
「成績が気になるので塾に通うことにしました」
「部活が忙しくなって時間が取れなくなりました」大人の場合:
「仕事が忙しくなったので続けるのが難しいです」
「家族の都合で時間が取れなくなりました」
正直に「練習が嫌になった」「他にやりたいことがある」と伝えると、先生が傷つく可能性があるので注意したい。
4. 最後のレッスンに感謝を込める
最後のレッスンは、感謝をしっかり伝える場だ。もしお礼の品を準備するなら、気持ちが伝わる手書きのメッセージカードやちょっとしたお菓子が喜ばれるだろう。
特に子どもが受講している場合、親が最後のレッスンに同席して挨拶をするのがおすすめ。先生に直接「ありがとうございました」と伝えることで、より良い印象を残せる。
習い事を始めるときに考えたい「辞め方」
習い事を始めるときは、「辞めるときのこと」も少し頭に入れておこう。
例えば、個人レッスンではなく、複数の講師がいるスクールを選ぶと、気軽に辞めやすい。また、オンラインレッスンは先生との距離が適度に保たれているため、感情のしがらみを気にせずやり取りできる。
たとえば、オンライン英会話の「nativecamp」なら、毎回好きな講師を選べる。人間関係の負担が少なく、気軽に始めて、やめるときもスムーズだ。
辞め方を知れば、新しい一歩を踏み出せる
習い事を辞めるのは、決して後ろ向きなことではない。「辞める」という決断は、新しい挑戦への一歩だからだ。
「これまで続けてきた自分を誇らしく思う」
「次のステージでも頑張ろう」と、前向きな気持ちを持って、笑顔でレッスンを締めくくろう。
辞め方を知ることは、人生の節目を上手に切り替える技術でもある。あなたも、もっと自由で楽しい学びの旅を続けていけるはずだ。