2回連続でコンビニ弁当の箸が付いてこなかった。渡される時点で気づいていたが。
「箸が入っていないんですけど」
この一言が僕はどうしても言えませんでした。先週の金曜と今週の火曜日、それぞれ違うコンビニです。金曜は蕎麦、火曜はサラダパスタとおにぎり。
幸い、今回大学の近くであり自分の研究室の机に割り箸がストックしてあるのでなんの問題もないのですが。
先に書いておきますが、別に僕自身は何かを指摘するのが苦手と言う訳ではありません。むしろ同じ学生間では立場上、指摘をしなくてはいけない側の人間だと思っているので、ここ1年間は学生の間ではよく指摘する人だなと思われています。
ただ、このような箸が付いてこなかったパターンは指摘できません。僕自身言えない理由もわかっています。簡単に言うと店員の特徴と過去の経験からです。
まず箸を忘れる店員の特徴です。箸をつけ忘れる店員はだいたい学生かつ研修中の人です。もちろん慣れてくれば箸をつけ忘れることもなくなりますし、ある程度社会経験のある研修中の人は最初から落ち着いていて箸など忘れません。
しかし、研修中の学生は雰囲気から恐らくこれが初めてのバイトだという感じがビンビンに伝わってきます。自然とこちらも気を使います。
そういう人に限り、このような別になんの不利益にもならない初歩的なミスをしてしまい、さらには気にしてしまうものだと勝手に思っています。僕も初めてのバイトで初めて簡単なミスをした時、一瞬だけ落ち込んだ記憶があります。なので「箸がない」と言うことができませんでした。
ですが、もしかしたらレジが終わり、私が出て行った後に研修中の店員さんが箸を入れていないことに気づいて、後々その時の客(僕)が、戻ってきてクレームを入れたら、どうしようと思って心配になる可能性もある訳です。そうなるのなら、「箸がない」と言えば良かったのではとも思います。
しかし、これまで先ほどのコンビニでの出来事と近い場面で1度指摘したことがあります。これがより僕が指摘できづらくなった理由でもあるのですが。
それはドラッグストアでの出来事でした。
その日、僕は洗剤や、シャンプーなどを買いに行きました。そこでカゴにいれ、レジへ向かった時に箸を忘れた時と同じように恐らく学生で、研修中バッチをつけていました。そしてレジが終わり、レシートをもらうと何か違和感がありました。
「なんかお金を多く支払ってない?」
そこでレシートを見ると2つ買っていた詰め替えのシャンプーが3つ買ったことになっていました。流石に500円も多く払うのは嫌だなと思い、研修生の後ろに立っていたベテランのパートさんらしき人に
「すみません、1点多くこの商品を買ったっことになっているんですけれど」
と申し訳なさそうに言い確認させられた後に「大変申し訳ございません!」とかなりの大きさの声量で言われました。僕はそこまでの大きさで言う必要ないだろうと思い、その後返金されましたが、研修中の店員に申し訳ないことにしたなと考えながら帰りました。
しかしそこから数ヶ月、色々な曜日、時間にそこの自宅から歩いて1分もかからないドラッグストアへ日用品を買いに行っていたのですが、その研修中の店員に会うことはありませんでした。レジも品出しも。
その瞬間「僕の指摘が辞めるきっかけの1つになってしまったのかもしれない」と感じるようになり、やってしまったなと勝手に感じてしまいました。
それからです。このジャンルに対して僕が指摘できなくなったのは。
ですので、今後も恐らく箸ぐらいではわかっていても指摘しないのかなと思います。
意外とショックですよ。限りなく可能性としては低いですけど、辞めるきっかけを作ってしまったかもしれないということに対して。しかも研修中という短期間で。
ですが、この箸忘れは今の季節に起こることがなぜか多いです。
この「研修店員による箸忘れ」が僕の感じる「桜の開花」「花粉症」に続く、春の訪れになのかもしれないです。
また書きます。