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12.もっと撮影を楽しむために ①「よいカメラマンさん」を見つけるには?

被写体なら、誰しも「よいカメラマンさん」に撮ってもらいたいと思うでしょう。では、「よいカメラマンさん」とはどんなカメラマンさんでしょう?

撮影の技術が素晴らしければよいでしょうか?
高い機材を持っていればよいでしょうか?
いいね!やRTが伸びる写真を撮れればよいでしょうか?
フォロワー数が多ければよいでしょうか?
何千、何万人もフォロワーのいる人気のある被写体さんを撮っていればよいでしょうか?
優しくて親切であればよいでしょうか?
撮りたいです!と撮影に誘ってくれる人でしょうか?

この中に、答えはありません。
“あなたにとって”「よいカメラマンさんとはどんな人か」を真剣に考え、定義し、あてはまる人を探さない限り、「よいカメラマンさん」は見つかりません。

さらに、その「よいカメラマンさん」にとって、あなたが「よい被写体」でなければなりません。

撮影は、共同作業だからです。

では、逆に良い被写体とは何でしょうか。

少なくとも「撮りたいと思わせるだけの被写体」でないと撮影は受けてもらえないので、土俵に立てません。せっかく「自分にとってよいカメラマンさん」に出会い、一度撮影を受けてもらっても、その後も撮影を重ねるには「撮ってよかった、また撮りたい」と思ってもらえることが必要です。
よって、私の思う良い被写体とは、理由を問わず「撮ってよかった、また撮りたい」と思える被写体です。

撮った写真に対して、いいね!やRTが伸びるからまた撮りたい
フォロワー数が多いから、何度でも撮りたい
やりたい表現がすごく似ているから、また撮りたい
推しキャラクターだから、また撮りたい
すごく喜んでくれたから、また撮りたい
撮影していて楽しかったから、また撮りたい
向こうから誘ってくれて、スケジュール立てるのもスタジオ予約もしてくれて楽だからまた撮りたい
スタジオ代を多めに出してくれるから、また撮りたい

動機は何だっていいのです。コスプレのクオリティや人柄を良く思ってもらわなくたっていいのです。本記事の読者想定は「30代でも好きな衣装を着て、写真を残して、思い切り趣味を楽しみたい人」と明言している通り、友達作りや恋人探しなど親しい人間関係の構築が目的ではありません。「自分が撮ってほしいと思う人に、また撮ってもらえること」「撮影している時間を自分が楽しめること」だけが重要です。もちろん、中には自分を評価してくれる人、良く思ってくれる人と撮影することが「楽しさ」の条件になる人もいると思うので、そういった方には外せない要点かもしれません。でも、そうでなければ、撮影が楽しく、お互い撮りたい/撮られたいの利害が一致していれば、人柄や質への評価は不可欠なものではありません。

筆者個人の考えでは、筆者のような30代初心者コスプレイヤーが容姿やコスプレのクオリティや人柄で他のコスプレイヤーと差別化して、「また撮りたい」と思ってもらうことは難しいと考えています。自分が撮り手なら、同じくらい人柄がよければ、若くて可愛い方を選ぶからです。同じくらいの年なら、コスプレ経験豊富で、ロケーションや撮影の段取りの知識も豊富で、クオリティ高く撮影慣れしている人を選ぶからです。

中には、「自分の写真を喜んでくれる人なら誰でもいい」という人もいますが、たいていのコスプレイヤーは撮ってもらったら喜ぶのは当たり前です。そんな人に頼むには競合が多すぎるか、競合がいないとすれば、相手が間口を広く開放しても依頼が来ないような、何かしらの問題を抱えている可能性もありリスクが高いと筆者は考えます。

30代初心者コスプレイヤーが質や人柄を問わず誰でもできることは、以下のくらいだと筆者は思っています。相手にも「撮りたい」と思えるだけのメリットを提供しつつ、自分の譲れない部分はどこかをしっかり考えて、後悔のない選択をしましょう。

・自分に合う人をじっくり見極め、自分から誘うこと
・スタジオの候補や日時の提案など全部自分で段取りを組み、スタジオ予約からスケジュール作成、当日のイメージ作りまで極力自分でして、相手の手間を減らすこと
・スタジオ代を負担すること
・断られたらしつこくせずすっと引くこと

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