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キャンプ場の価格戦略:商品やサービスの適正価格を見つける方法とは?

私たちが商品を購入したりサービスを受けたりした時、「どうしてこの価格なのかな?」と思ったことはないでしょうか。
実際、経営者や事業者は商品やサービスを販売する時、その「価格」をどうやって決めているのでしょうか?

  • 原価や経費から利益の出る価格を計算して決める

  • 競合他社や近隣店の価格をリサーチして決める

  • なんとなく決める

上記のような方法が一般的によく用いられます。しかしながら、その「価格」は本当に適正でしょうか。もしかして、「近所のキャンプ場がこの値段だからうちは、この価格で行く!」、と決めてしまっていないでしょうか?

そもそも、価格とは何なのでしょうか。あなたが今提供している、またはこれから提供しようとしている商品やサービスが適正価格かどうか、もう一度よく考えてみましょう。

ビジネスの世界では一般的に、

価格は原価に対して決めるものではなく、
顧客が見出す価値が値段になる。

と言われています。
自由経済の下では商品やサービスの定価はありません。

売り手(=商品やサービスの提供者)が一方的に決めるのではなく、買い手(=顧客)が「お金を払ってもいい」という気持ちになる値段が適正価格といえます。
かの有名なパナソニック創業者の松下幸之助さんも

「売り手にも買い手にも納得を与える値段(適正価格)でなければ商売はなりたたない。」

松下幸之助

と言っています。

“この価格に納得感はあるか”

この点を意識して、価格戦略を考えましょう。
自身の提供する商品やサービスの価格が適正価格では無いかもしれない・・・と思った場合、以下のようなソリューションを考えてみましょう。

比較対象を変える

例えばあなたが素材にこだわったクッキーを売り出す場合、その商品はどこで販売しますか?

  • スーパーやコンビニなど手軽に変える場所

  • おしゃれなカフェなど少しハイクラスな場所

中身が同じであっても、おしゃれなカフェに陳列されているクッキーの方が、値段が高くても売れそうだと思いませんか?1杯400円のコーヒーをスーパーでは買わないけど、カフェでは買う、というように、同じ商品であっても「顧客の価格に対する印象」が違うのです。

さて、あなたがキャンプ場経営者の場合、宿泊料(キャンプ場利用料)を周辺のキャンプ場と比較して決めていませんか?
「キャンプ場」というカテゴリーではその価格がよいかもしれませんが、「近隣のホテル」を競合だと考えた時、自分のキャンプ場の方が、宿泊料が安くてお得だと感じないでしょうか?
自分たちの提供する商品やサービスを、今とは違う見せ方ができないだろうか?業種やカテゴリーに縛られず、今一度考え直してみてはどうでしょうか。

実は結構前回の記事とも関係があります

まとめ

商品やサービスの価格を決める上で、忘れてはならないのは原価です。
採算ラインを割らないために、固定費と変動費の把握はしっかり行いましょう!
また、価格設定だけでなく、顧客にどのように価値を伝えるかも重要です。プロモーションやマーケティング活動を通じて、顧客に商品やサービスの魅力を伝えることが、適正価格への理解と納得感を生み出します。

最後に、価格戦略は常に見直しを行い、時代や市場の変化に対応して柔軟に変えていくことが大切です。値段を上げれば、それを支払うだけの価値を見出しているお客様しか来なくなりますし、値段を下げれば、お客様の裾野は広がります。ぜひ、来て欲しい属性のお客様とのコミュニケーションも通じて、値頃感、を聞いてみてください!


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