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RBライプツィヒで働いて得た気づき
こんばんは、Shootです。
この度コロナショックの影響を受け、4月18日をもってRBライプツィヒサービスチームの契約解除となりました。本来は1年契約、延長オプション付きでした。
現在ブンデスリーガ1部2部は中断中。それでも再開に向けて調整しているとポジティブな報道がされています。
改めまして今回はサービスチームの一員として働いた経験を通して学んだことを綴ります。
電話対応
少しだけこのエピソードにお付き合いください。
サービスチームの主な仕事はカスタマーサポートということで市内に2店舗構えるファンショップ勤務や試合当日のスタジアム運営、そしてメインはオフィスでの顧客対応です。
具体的にはファンからの問い合わせやメディア、スポンサーの窓口として幹部とのつなぎ役を担っていました。
電話対応。
これが外国人である僕にとって特に難易度の高い業務でした。働き始めた当初、圧倒的な力不足が露呈します。
ドイツ語のコミュニケーションにはある程度自信を持っています。加えて、事前準備も完璧だったと思います。それでも通用しない。
自分のあまりの仕事のできなさから、逃げ出したい程の重圧を感じていました。
もちろん上司や同僚はそんなプレッシャーをかけることは一切なく、むしろ優しすぎるくらい。それが逆に辛くもあったのですが。
正直このままではまずいなと思ってました。何をすべきか考えた結果、一度俯瞰し、1つ1つ取り組んでいくしかないという結論に至りました。
そして、現状課題を①業務の慣れ②語学力③専門知識の3つに分類し、それぞれに対策を講じます。
掻い摘んで説明すると①は同僚の実践フレーズを模倣、②語学力はすぐに上達しないのでテクニックで補う、③勤務中のメモを全てEvernoteにまとめて仕事中すぐに参照できるよう準備、周りに協力を依頼できる関係性の構築など。
これらをがむしゃらに取り組み続けた結果、最終的にはオフィスでの業務効率が2倍以上に向上しました。
一見劇的な改善にも見えますが、実際まだまだ力不足であったことは補足しておきます。
この経験で得た気づき
これはよくある挫折からの成功ストーリーではありません。
前の章で述べたかったことは「これだけ頑張れば結果が出るよ」って話ではなく、「このフレームワーク役に立つよ、ぜひ参考に」ってところに繋げたいわけでもありません。
大切なことはマインドセットでした。この経験の中で本当に良かったと思うのは、問題に直面したときに一度状況を俯瞰できたことです。
そして、気付いたことは「自分のフィールドで戦う」ということ。
僕はドイツという環境にも次第に慣れ、この大事なことを忘れかけていました。
余裕がない状況では、意識してきたことでも簡単に見えなくなることを学びました。
何か新しい事を始めたばかりの時は特にそうかもしれません。
そうすると無意識のうちに比較対象は「自分の隣の人」となってしまいます。
いわゆる視野が狭くなるというやつです。
そこで見失いがちなのが、求められていることの本質です。これは海外だからとか関係なく普遍的なことだと思っています。
もう一度、さっきの話に立ち返ってみます。
僕は、サービスチームというコミュニケーションが求められる部署で雇われていました。決して素晴らしいドイツ語を話すわけでもないのに。
幸か不幸か隣の人に勝つことは不可能でした。なぜなら、完璧にドイツ語を話すという指標においては到底敵わないからです。
では、自分に何が求められているのか。
もしこの問いに気が付かず、進むべき方向を間違えていれば、いまだに顧客に対してネイティヴのような完璧な説明をすることに焦点を当てていたかもしれません。
まとめ
「限られたリソースでいかに戦うか」
気持ちに余裕があるときや得意な分野でチャレンジをするときには戦略を立てて実行することもできるでしょう。問題はそうでないときです。
全てをそつなくこなす必要はない。一度立ち止まって本当に求められていることを理解し、自分の得意なやり方でアプローチする。その重要性と見失い易さをここにきて再認識しました。
それを意識できるようになってからは、許される範囲で先回りしてチャレンジさせてもらい、少しは貢献できたかなと思います。先回りし過ぎて事務所の警報器鳴らしたこともありましたが。余談です。
最後に、良い上司や同僚にも恵まれ、たくさんチャレンジさせてもらい、試合日は仕事後にスタジアム観戦と本当に理想的な職場環境でした。
今回レイオフの対象となったのは、比較的新しいメンバー数名。状況が好転すれば、優先的にチャンスをもらえるそう。
何はともあれ今後もRBLの動向は追っていくつもりです。
それではまた!
※以前ブログで書いた記事を一部書き直しています。