Sharp-Purser Test:頸部不安定性の検査
Sharp-Purser Testは聞きなれないテストだと思います。頸部の不安定性を評価するテストです。頸部の不安定性は神経症状などにも影響してきますので、しっかり評価できるといいですね。
結果からなにが考えられるのか?
検査方法
いまいちこれだけ読んでもよくわかりませんね。前提として頸部の前屈位で症状が出現することが必要です。前頭部に当てた手が後方への圧力を加えることで、環椎が環椎に対して後方へ移動するように誘導しています。
陽性時の所見
前傾することで上位の頚椎が不安定となり、それを後方へ移動させることで症状が緩和されましたっ的な感じですね。
注意点
環椎が後方へ移動することが目的ですので、力の方向には注意しましょう。また、軸椎の正確な評価が必要となりますので、実施する前に確認しておきましょう。
評価の精度
診断精度に関してはこちら
特異度が高く、確定診断になりそうですね。
関連する文献
Sharp-Purser Testに関連した文献を探してみました。
「シャープパーサーテストの診断精度、信頼性、安全性の体系的レビュー」という論文です。
リウマチ患者などにも使用されるSharp-Purser Testですが、その安全性などはどうであるかのシステマティックレビューです。結論からは、妥当性や検者間信頼性の低さから危害を引き起こす可能性があるため、使用には不適切である可能性があるとのことです。実施には患者様の既往なども考慮し、正確な手技が必要ですね。やはり頸部を含め脊柱へのストレスには注意が必要だと思いますので、臨床でもリスク管理には徹底しましょうか。
しかし、この論文に対しレターが出ていました。
レターとは
論文に対するコメントや意見を述べる
自らの研究を短く報告する
論文に対し、自分の研究をもって批判する
などあります。残念なことに今回のレターは中身を見れませんでしたので、どのような内容かはよくわかりませんが、様々な研究に対して意見を共有できることはすごい有益だとは思います。
ではでは。
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