自分のライフステージの課題を見極め、「活動」すること。

以前何かの集まりでこんな話をした。
大学生の観察をしていて、しばしば話題に挙げていることが学年によって大きく変化しているような気がする、と。

1年生 友達を作ること
2年生 自分は陰キャか、陽キャか
3年生 就活
4年生 卒論・卒業旅行

こういうティピカルな話題は確かに多くの学生が考えているようなことなので、話題に出るのも頷けるでしょう。中高の家庭科などで習った内容に触れると、ライフステージごとにそれぞれの課題があるということでしょうか、特に大学では4年間で人々が直面する課題は比較的短いスパンで巡っているようです。

 しかし、私が少し疑問に思うのは、学生さん全員が同じような人生行路を歩んでいるのではないということです。就職するか否かとか、院進学するか否かとか、その目的なども含めたらやはり十人十色の選択と、その人だけの課題というのがある訳です。なので、私は大学3年生や、4年生の人を見ても就活をして就職をするというライフコースに行く人だけじゃないんだということを忘れず、「就活はどうですか?」などという質問はしないようにして来た。

 代わりに私は、「活動はどうですか?」と学年を問わず色んな人に聞いている。(「〇活」という単語が流行っているのにあやかってでもあるが、一般的な表現ではないと思うので、しばしば私はこの単語で意味するところを説明しなくてはならないのだが、その説明こそ今書いているこの文章、とても重要視している価値観なので説明を求められることは私にとってとても嬉しいことなのである。)ここで私が「活動」という語で表しているのは、その人が今一番関心を持って、熱量を注いで取り組んでいる何かのことである。そのように、個人個人の異なる人生の課題への取り組み方があるということを前提に、人々と話し合うことの重要性を忘れないようにしたい。就活に関してもいつやってもいいと思う。今の自分に最も必要だと思う「活動」を、自分で判断して、周りに流されず集中できたらいいなと常々思う。

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