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ドラゴンズドグマ2はRPG版デスストだった話

 以前にドラゴンズドグマ2をプレイし始めたことをnoteに書いた私。あれから結構な時間をかけてコツコツこのゲームをプレイし続け、ついに先日トロコン(トロフィーコンプリート)することが出来た。
 というわけで……このゲームをクリアした感想と、決して万人受けするわけではないであろう本作品を多くの方にお勧めしたい理由をツラツラと語ってゆきたい。ちなみにネタバレは無しでいきますんで!!

 まず一言でこのゲームを語るならば、タイトルの通り

「ドラゴンズドグマ2はRPG版デスストランディングだった!!」となる。

 『デスストランディング』はいわゆるシングルプレイのお使いゲーの体をとりながらも、オンラインで他のプレイヤーとゆるく繋がることで、例えば誰かが作った梯子を使ったり、橋を渡ったり、顔も知らぬ誰かにいいねをしたり出来る傑作ゲーム。

 ドラゴンズドグマ2もオンライン上で誰かとゆるく繋がるという点でデスストと似ている。誰かの作ったポーン(従者)を雇い、そのポーンが本来のご主人と旅をする中で見つけた宝箱やクエストの道案内をしてくれたりする。
 一方、自分の作成したポーンも誰かに雇われたりして、お土産なんぞをもらってこちら側の世界にご帰還してくる。そして「今回自分が行ってきた別プレイヤーの世界でこんな冒険をしてきた!」的な感想を聞かせてくれたりするのだ。
 これって地味にすごくない?自分がゲームを始める際に、あーだこーだと試行錯誤しつつ作成したポーンが旅を共にする中で成長を重ね、さらには面識のない誰かのお役に立って帰ってきてくれたのかと考えると子を送り出す親のような感覚になってしまうのだよ。

 そしてもうひとつ、この「ドラゴンズドグマ2」というゲームの特徴となっているのが、ファストトラベルが極端に少ないということ。ファストトラベルとは、オープンワールドゲームに必須とも言えるシステムの一つで、簡単にいうと一度立ち寄った場所なら、いつでもワープするかのように移動できるシステムのこと。
 ところがドラゴンズドグマ2にはこのファストトラベルの機能が存在しないとは言わないが、極端に使いにくく作られている。ファストトラベルしようと思えば、前もって移動したい場所にマーカーを埋めておいて、さらにファストトラベル用の使い捨て道具を使用する必要があるし、さらにそのファストトラベル用の使い捨て道具は、道具屋等で購入できるのだが地味に高額なので、そうおいそれとは使えない。
 というわけで、旅の中で色々な人から受注することになるクエストは、楽にはこなせない。基本徒歩の移動で何回もフィールドを行ったり来たりすることとなる。

 こんな話を聞くと、ドラゴンズドグマ2って面倒臭いと感じる諸氏がおられることだろう。実際、自分自身も最初は面倒だと感じることがあった。だが、これっておそらく制作サイドが意図的に行ったゲームの仕様だ。ゲームの流れをかいつまんで語ると以下のようになる。

 ・ファストトラベルする機会が少ない以上、徒歩で移動するのが必須となる。
 ・徒歩で移動すると、自然とポーンとの会話を聞く機会やポーンの唐突な道案内にお世話になる機会が増える。結果、仲間意識が芽生える。
 ・突発的なイベントをこなしつつ、本筋のクエストの目的地を目指すうちにいつの間にか移動することが冒険になっている。
 ・移動するうちに経験値も溜まり、お金も稼げ、成長できる。
 ・……と余裕をこいていると、突如現れる竜や待ち伏せているゴブリンにフルボッコにされる。

 とこんな感じで、常に緊張感ある冒険が体験できるのだ。実際、このゲームはオープンワールドゲームとしてはフィールドが広いとは言えない。だが、ファストトラベル機能を限定的なものにすることで、プレイの幅は広がっていると思う。
 『デスストランディング』でも移動がゲームの主体となっていたように、ドラゴンズドグマ2も移動が主体となっているのは間違いないだろう。

 昨今の世の中の主流となっているコスパやタイパとは一線を画し、不便さを感じさせることによって独自のゲーム体験を提供してくれたドラゴンズドグマ2。これは本当に挑戦的なタイトルだ。でも、アクションRPGとしても良く出来た作品なのでぜひ食わず嫌いにならずにプレイしてもらいたいな〜〜。

            ではではTo be continued……

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