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ブラックペアンを語る話(ようやくシーズン2)

 ようやく…ようやく……ブラックペアンシーズン2の本放送に追いつきましたよ。世間の流行に乗り遅れること、まさに遅きに失するもそこからなんとか挽回し、シーズン1を無事全話視聴。「こりゃ面白〜♪」となり、そこからは割と早いペースでシーズン2も視聴が出来たわけで。そして今夜無事、シーズン2の最終話を見届けることが出来た次第であります。
 せっかくなので、今回はブラックぺアンシーズン2を無事完走した勢いついでにその感想と、今後の展開を相も変わらず勝手に妄想してゆきたいと思うのでどうぞお付き合い下さい。


※以下ネタバレあり!ネタバレあり!!知りたくない人はご注意を!!!


 さて、今回のシーズン2の主人公は前作シーズン1の主人公、孤高の天才外科医・渡海征司郎(二宮和也)と瓜二つの天城雪彦(二宮和也)。こちらも天才外科医で、世界でただ一人ダイレクトアナストモーシスという難手術をこなせる男。そんな天城は、自らの手術を受けたいと願う患者に二者択一で財産の半分を賭けさせる、悪魔と言われる男でもあった。
 そんな天城がなぜ東城大附属病院に来たのか?そしてなぜ天城と渡海は瓜二つなのか?というのが今回のシーズン2の主なストーリーラインだったと思う。

 結論から言うと、天城と渡海は双子の兄弟であった。そこは正直、予想していた。最初は渡海が天城になりすましているのか!?とかも考えたが、あまりにも二人のキャラが違いすぎていたしね(汗。

 そして天城と渡海の関係性。心臓の病気を患っていた弟の渡海のため、自らの器官を移植することになった天城は、その後、渡海と同じ病にかかり、紆余曲折あり、養父の天城パパの元で治療と医者としての道を歩むことになる。この辺は、少し出来過ぎなところも感じられたのだが、そこはドラマなので良しなのである。

 さて、天城が東城大附属病院に来たのは養父である父の今際の際の遺言により、東城大附属病院長の佐伯先生(内野聖陽)への復讐を果たすためだったというのが大まかな流れなのだが、これはシーズン1と同じミスリードであった。てゆうか、なんで佐伯先生はシーズン1もそうだったがきちんと説明しないで話を濁すのかね?(ドラマの演出の関係で…というのは御法度である)

 物語のクライマックスは、佐伯先生や天城パパが関係し、どうしても成しえなかったダイレクトアナストモーシスを、さらに三箇所同時に行うという神技を持って天城雪彦のフィナーレとなる。

 だが、このシーズン2はここからの10分そこらが最後の本番であった。天城先生は東城大附属病院を去り、その後、自らの病気が完治していなかったのか死亡。渡海と天城の教え子とも言える世良先生(竹内涼真)は、天城先生の夢だった新病院で心臓外科医として腕を振るっている。そして天城先生が病院建設地に植えた桜の木が成長した姿を見つめているのは…渡海先生!そしてそのそばに立つのは医師免許を取得して東城大附属病院を巣立ったはずの猫ちゃん(趣里)!!二人が歩き出し、猫ちゃんが渡海先生に渡したのは東城大附属病院のロゴが入った白衣だった!!!もうこの時点で涙腺ダクダクである。
 そして物語は幕を下ろす。

 というわけでブラックぺアンシーズン2は新主人公、天城先生による、前作とは毛色の異なる話でスタートしつつ、後半で一気にシーズン1を彷彿とさせる強気なストーリー運びを見せるという力技なドラマでありました。でもこのシーズン2、結構楽しかった!!以下、大きく3つのポイントに分けてシーズン2の魅力を短めに紹介したい。

①前作とガラリと変わった主人公
 渡海と天城は影と陽。これだけキャラを変えて同じ俳優に演じさせるのはなかなか勇気のいることだと思う。二宮和也の演技力もさることながら、シーズン2でありつつも新鮮な感覚を与えられたのは続き物のドラマとしては珍しいのではないだろうか。
②お約束の権力争い
 ブラックペアンといえば病院同士の権力闘争である(笑)。シーズン2でもその辺りはきちんと描写されていて、前作に引き続き視聴者は東城大附属病院に肩入れをしてしまうのだ。
 だが、後半になるとシーズン1とは違う展開が見えてきてさらに面白味が増すのである。これ以上はネタバレが過ぎるので伏せておこう。
③天城と渡海の兄弟としての関係
 先述したが、天城と渡海は双子であり、少なからぬ因縁がある。シーズン2の主人公は天城なので、渡海はほとんど顔を見せないのだが、後半になると少しだけ顔を出し、さらには病気で倒れた天城の手術のかなり重要な場面で、美味しい登場をかますのである。ここでも二宮和也の、天城と渡海を演じ分けるテクニシャンぶりが見ていて小気味良いのだが、天城と渡海の間に垣間見える兄弟としての関係性が、観ている側からしてもとてもドラマティックなのである。これはシーズン1では感じられなかったことだ。

 さてさて、ここからは恒例の勝手に続編を妄想するパートである。実は放送当日の特番で二宮和也が続編をまた皆さんにお見せしたい的なことを言っていたんだよね。こりゃ作るでしょ!シーズン3!!というわけで続編の妄想が早速浮かんできたので、書き留めておくとしよう。先に言っておくよ!妄想だよ!!暖かい目で見てね!!!万が一、妄想が現実になったら…スゴ〜!くらい思ってもらえると嬉しい。

シーズン3〜

 今は亡き天城先生の理想を形にした新病院では、大きな理想と決意の元で世良先生や渡海先生、そして猫田先生やスタッフたちが日々、難病の患者への治療に邁進していた。そんな中、厚生労働省の富沢(福澤朗)主導の元で、米国の圧力による形で日本国内の医療体制に海外資本が参入する不合理な市場開放が進められることに。このままでは日本の医療が崩壊してしまうことを危惧し、佐伯先生は新病院を軸にした日本独自の医療体制の保持を狙う。だが、米国からは最新技術による高度医療や、それに付随する高額な医療費を日本人に負担させるよう事あるごとに圧力をかけられることになる。そのせいで、医療器具の調達すら次第に難しくなる状況に…。状況を打開するべく、佐伯・渡海・世良らは日本の下町工場とともに、米国の最新医療技術に立ち向かうことになる。果たして、日本の医療の未来は守られるのか!?

 どんなですかね?少しだけ、日曜劇場にありがちな巨大組織と弱小組織の対立や下剋上をエッセンスとして取り入れる内容にしてあります。ストーリーのアクセントとして、またしても敵か味方かよくわからない高階先生(小泉孝太郎)を米国のスパイ的な形で暗躍させ、アメリカの尖兵として、誰かハーフタレントを使うのも面白いかな?と思うのです。
 まぁ、これはあくまで妄想ですが、この「ブラックぺアン」シリーズはまだまだ伸び代があると思うので、今後の展開にも注目しつつ続編を大いに期待しています!!

             ではではTo be continued……

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