人間の偽者

心が壊死する

ひたりひたりと忍び込む誘惑の死

楽になれる

悩みなき紅蓮に焼かれる死

それでも一歩手前で立ち竦むのは生への執着か
人や社会のせいにしたい

悪いのはぼくではないと叫びたい

でもどこかで自業自得と分かっている

だから苦しい

自分の責任だからこそ苦しい

慰められても

褒められたって苦しい

決定的な何かが足りない

悔しいけどいつも踏み台にされてしまう

意味も理由もない

生きていることに

死んでもいないし

生きてもいない

それでも人とと呼べるのか

時空を越えた凡愚の命