出来損ないの詩を

許されないことがある。

取り返しのつかない悪夢がある。

傷つけられたことではなく、傷つけたことはないかと。

記憶の底の底まで掬い出す。

ひとつふたつと慚愧の思いが浮上する。

生きてれば汚れた過去はあるだろう。

自分に対する言い訳は欺瞞だ。

忘れないこと

繰り返さないこと

自分の中で何度ども原因を考える。

自分への問いを永続させる。