【現代詩】それでも離れて欲しかった

好きだったと思う

浮かれていたと思う

馬鹿だったと思う
過去も今も未来も

好かれたくなかった

調子に乗りすぎた共依存の悪夢

昼間の悪夢は最悪な黄色い太陽と赤い月

ふたりが共有した緑色の星々

理性も感情も産業廃棄物処理施設に法律に則り処分完了
ふたりの脳が融合するのを手を繋いで凝視していた十字路に悪魔はいなくて轢いて逃げた車に絡まって拉致されたひとつの脳

帰る場所は失くなった