【詩】根無し草

草臥れて流れのままに口遊む「三日月」

街の視線に心を読まれてしまう

すれ違う人の数だけ漂う夢の欠片

聞こえないのは自分の居場所

見えなかった

君の本音

わかりあえたのは我儘な独善

夢遊病者に通り過ぎる街の風が渦巻き転がり落ちる