「老いたな」は議論を放棄する
ビールスが私に教えてくれたことは目視できないモノは「化けやすい」ってこと。それでも図像がSNSに流れてくる。想像力は自分の限界も超える。
「敵」はビールスなのに恐れは眼前の人間に向けられる。そのうちに、空気が恐れから怒りに変わっていく。「感染対策しろこの野郎」の圧をかけてくる。
「恐れ」と「怒り」の漢字が似ているのもそこはかとなく嫌だと思う。
私はと言えば、流行前から伊達マスクをして一日に何度も手を洗っていた。
人混みが嫌いなので室内で過ごすことが多かった。
つまり生活の型はあまり変わることはなかった。
それにしても強迫性障害の症状と感染症対策が似ているのも微妙な感じがした。
病が比喩に使われだすとあまりよいことがないのでできれば避けたいものである。
「老いたな」はアガンベンへの批判のひとつ。
伝聞ですが。