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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿212

第211回から続く



6月29日木曜日引け
NYダウ~34,122
S&P500~4,396
ナスダック~13,591
ナスダック100~14,939


6月30日、第2四半期が終わっていません



まだ、6月30日、第2四半期が終わっていません。今は、6月30日、第2四半期が終わる事に集中していますが、昨日第211回寄稿末尾で述べました”手の平を返すくらいに”というところは十分に意識しております。

読み比べたいブルームバーグ記事を2本引用させて頂きます。

・「パウエル議長、少なくとも年内2回の追加利上げ適切―連続での行動も」

・「アトランタ連銀総裁、パウエル議長らほど利上げに緊急性感じない」

昨年2022年3月から最速のペースでFRBが利上げをしてきてから15か月経っている時点ですね。その影響は、経済指標、クレジット市場、証券化ビジネス、プライベート・エクイティなど至る所にすでに様々な形で出てきています。


第3四半期に株式市場に反映される局面


この寄稿で述べて来た通り、QTの効果は、これまでは相殺されてきました。僕は、最速のペースで金利を引き上げて来た事、(相殺が消えていく)QTの効果、そのインパクトがこの第3四半期に株式市場に反映される局面、これを、今から十分に意識しています。もちろん、アメリカの専門家の方のコメント~”これはもうベアーマーケットラリーとは呼べない。おそるおそる、臆病な面を兼ね備えていてもこれは新しいブルマーケットだ”というコメントで自重しながら

現に、注目に値した6月27日火曜日のマーケット。この日のマーケットがひとつ、下げのところ(4連続陰線)は、単に、その前の週の買われ過ぎを是正しただけ、とも見て取れたわけですからね。これ結構、大切なポイントですね。


実際の業績と乖離しすぎてやしませんかという疑問


昨日第211回寄稿で述べましたが、フォワードPEで19~19.5xを織り込んでいると見て取れるマーケット。僕個人は、前述のアメリカの専門家の方の見方とは少し異なり、インデックスのレベルが、実際の業績と乖離しすぎてやしませんかという疑問はあります。その是正は、いずれあるでしょう、と思っています。

この寄稿は、昨年の10月中旬過ぎから始めさせて頂きましたが、昨年終盤、僕は、結構頻繁に、寄稿や当時のスペースで、「来年(2023年)、リセッション(景気後退)がない、ということは、インフレは高止まりしたままのなのですね」と問いかけてきました。

ちまたには、ソフトランディング(経済の軟着陸)をシナリオを採用しておられるウォール街の金融機関さん、機関投資家さんが結構いらっしゃることをもちろん以前から認識致しております。意識もしております。この寄稿でもそう述べて参りました。

それで、前述のブルームバーグ記事
・「パウエル議長、少なくとも年内2回の追加利上げ適切―連続での行動も」をもう一回読みます。
ああ、行きつくところ、FRBの金融政策によって、表向きFRBが回避したい、ハードランディング(米経済、景気の急減速)に、こうして、入っていかざるを得ないと考えながらです。

僕は、ハードランディングのシナリオ採用者です。


今日、この時点(6月29日木曜日のニューヨーク市場が引けた時点)で、僕は、前述のアメリカの専門家の方のご意見を真摯に受け止めておりますし、舐めておりません。

この方のご意見、その背景は、第208回寄稿第210回寄稿似て述べておりますので、そちらをご覧になって見てください。”これまでは”、”過去3~4か月”は、他の誰がどう言おうが、彼の言うようにマーケットは動いてきたとも述べております。ご託や能書きがヤマのようにあっても、行きつくところ、それらに対して、実際、現実に、”マーケットはどう反応しているのか”、これがポイントですからね。

そして、”(今後も彼の言うとおりに動くという事を述べているのではありません)”、”ここから一時、彼のご意見と自分の意見を対比させることによって新たな手掛かりをつかんで行きたいと考えております。”とも述べました。

・彼のご意見~この第2四半期のより悪い業績、その悪さが、悪いになりにではあるが、その中で、”改善”されてきている

・僕~インデックスのレベルが、実際の業績と乖離しすぎてやしませんかという疑問を持っています。その是正は、いずれあるでしょう、と。最速のペースで金利を引き上げ始めてから、15か月経ったところ、様々な影響が、さらにマーケットに顕在化して、出始めるところではないかと見ておりますから。

彼と僕に共通している事は、現時点で、流動性については、アメリカの多くの専門家の皆さんがご指摘されてきたような、”流動性が吸い上げられる状態”には、まだ、この時点でなっていませんし、なによりマーケットもそうは解釈していませんね、という事ですね。

彼のご意見を舐めていないのと同様に、TGAの再構築を舐めておりませんこれぞ、一大イベントだと、もうずっと以前から位置付けて参りましたので。イエレンさんの「天王山」という考え方でこれまで参っております。

6月30日が終わった後、第3四半期に入ってから、彼と僕の意見は(彼のご意見が今後どう変わるのかまではまだわかりませんが、現時点でのお互いの意見を比較する限りにおいて)、乖離して行くんだろうなとは思っております。

いっぽうで、S&P500が4000レベルで、悪化した経済指標を提示しながら、「心しておけよ、要注意」とかって。それで、4100でも、4200でも、4300でも、4400でも、いつも、同じコメント(笑)。「心しておけよ、要注意」って(笑)。
そんなのunacceptable・受け入れられないないでしょ(笑)。あっか~ン、でしょ(笑)。

マーケットの反応が変わる要因、その素地、素材を見なければなりません。
僕は、それが、金融状況、流動性、ハードランディングを誘発する金融政策、アメリカのクレジット市場、その水面下で起こっている事であると述べております。

これらの事が、もっと早く株式市場に顕在化してくるものかと思っておりましたが、それは、見事に外れておりました。また、インデックスのレベルも、フロス(泡、あぶく)によりS&P500で、4300までは見ておりましたが、その上100超ががありました現実から、外れたことを正直に認めております。
そして、自分の認識では、時期が、第2四半期から第3四半期に”後ずれ”していると認識致しております。仕切り直してやり直そうというところです。

かつて、よく話してたんですよ、ウォール街で。
世の中では、「5年、10年後の自分は?どうなっていたい?」「ずっと先のビジョン、ず~っと先の姿」「ず~っと先の話」


四半期ごとに、やってきた事を「総括」

うらやましいよね(立派な話、理想、能書きはいらないからという存分に皮肉を込めてです(笑))~「私なんかさあ、目先の一日、一日の話。先ってったって、まあ、1か月先とか。単なる単年度生産さ」~まあ、企業に四半期ごとの決算発表があるように(それについての良い悪いの意見は脇に置いて)、四半期ごとに、やってきた事を「総括」~そしてそれを次につなげる事~そればっかりよ~って。


「総括」~どこで生きて、何をしていても、「総括」~そして次へ~

「総括」

大事ですね。


tenacity(粘り強さ、執念)こそが、勝敗を分ける


まあ、僕の場合はですけど、ウォール街とかで当時よくやっていたのは、
Plan(計画)~Strategy(戦略)~Implementation(実行)~Accomplishment(達成)~Review(総括とレビュー)~で、次へ。という具合ですね。
もちろん、Implementation(実行)ここが一番大事です(笑)。
その時に、tenacity(粘り強さ、執念)こそが、勝敗を分けると、ニューヨークのトレーディングフロアーで、話したりしていました。




第213回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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