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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿211

第210回から続く


コストを目に見えてプロフィットに変えろって話です。言い訳無用。



独自の思い込み、独りよがりから始まって、世の中には、見通し、予想と称して、誰がこう言った、ああ言ったという類の話や退屈極まりない事実の羅列が、氾濫しいています。それらをもとに、fear-mongering・脅威を煽ったりもあります。これらに該当するような話やコメントには要注意です。
僕がこういう事を申しておりますのね。目線を置く。目線を持つという事、これは人それぞれ自由です。その人、その人の目線がありますからね。売り目線、買い目線。

いっぽうで、それとは異なり、調査レポートと称して、インデックスのレベル関係なく、これだけマーケットが上昇しているのに(S&P500で4000から4400超レベルまで、400ポイント超も)、経済指標はこう悪化しています、とかって、インデックスのレベルお構いなしに単に言い続け、それを言いっぱなしにして、弱気材料を羅列する。そういうの役に立たないと申しております。

かつてのウォール街の仕事でもそうです。プロフィット・センターなのか、コスト・センターなのか。調査って、そのセットアップを作るのに莫大なお金がかかるわけですね。一般社会におけるR&D・研究開発でもそうですね。そのコストを、どうプロフィットに変えて行って、コストセンターからプロフィットセンターに、爆発的に、圧倒的に、変貌できるのかというところもポイントでした。もちろん時間軸と一緒に。
コストを目に見えてプロフィットに変えろって話です。言い訳無用。

ただ単に、調査レポートと称して、言いっぱなす。調査と称するものを垂れ流す。コストを垂れ流す。そんなの意味ないでしょ。マーケットと対峙するって、「価格」でやるのか、「時」でやるのか、どっちかでしょ。このどっちかさえ、明示されていなくて、ただ、書き手や話し手の持論の展開。それは、どう意味があるんですか???自己満足ですか?って僕はいつも思っています。昔も、今も(笑)。


こういう事、過去長い期間にわたって、ニューヨークやロンドンで、さんざん議論し尽くして生きて来ました。当時は、そりゃあもう、熱かったですからね。ニューヨークで、机叩いて、大議論を展開した事もあります(笑)。ああいう日本人もいるんだなあ、と、その昔、同席してたアメリカ人に陰口を叩かれてたよ、とも、後で、会議に参加していた別のアメリカ人から耳に入ってきました(笑)。「役に立つようにやれよっ~、セットアップしろよっ~、な~んて(笑)」

すみません、マーケットの話から脱線してまして。

まあ、かなりのリバタリアンですからね。一般社会においても、補助金?補助金で成り立つビジネス?「それ、ビジネスと言えるの?それビジネスじゃないでしょ」という考え方ですから(笑)。嫌われますかね(笑)。

高速道路が混むよね~という事が社会で話題になった当時、だったら、高速道路代、めっちゃ上げたら。そしたら混まないんじゃないの?とか。
日本の会社さんで社員として働いた事がないので、経験もないですし、無知極まりないのですが。

一般的なニュースとかで、正社員があ、とか、正社員じゃない人があ、とか、が話題になっていた時。そういうなら、たとえ話にすぎませんが、自分が会社始めるなら、全員、契約社員ではじめて、全て数値化して、一定程度の成果を上げた人が、正社員になるってどうなの?とかって、心の中で思うだけは思った事があります。まあ、思うのは自由ですから。

何が言いたいかと言いますと、どうかこうかわからないけど、とりあえず、やって見て、それを獲った人が総どり、全部その人のものでいいじゃん、という発想が根強くあることは事実です(笑)。

昨今亡き実父の家で52日間すごしました。実父が仕事の現役時代、その立場上、おそらくかかわりがかなり深かったのではないかと推察されるその土地のその時代の知事さん、市長さん直筆の「和」という文字が、1階の2か所別々の場所に掲げられていました。それを眺めながら、「和」、この言葉の意味は僕には難しい、未だに、本当の意味を理解していないような気がする、難しいなあと、一人でその文字を眺めてはここのところ思っていました。まあ、アウトライヤー(外れ値)ですから(笑)。


2023年第2四半期の終了の週に際して、6月28日水曜日のアメリカのマーケットが引けた時点でのインデックスのレベルを書き映しておきます。
NYダウ~33,852
S&P500~4,376
ナスダック~13,591
ナスダック100~14,964

この書き写しは、6月30日が終わるまで、自分の目に焼き付けておくため、続けたいと思います。

フォワードPEで19~19.5xを織り込んでいる


どうのこうのは脇に置いて、現実は、フォワードPEで19~19.5xを織り込んでいるというところですね。

昨日第210回寄稿で、6月15日にした自分自身のツィートを引用させて頂きました。

アメリカの政策金利の9月ピークを予想、7月から後ずれしているわけですし、ゴールドマンのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウスさんは、経済はソフトランディング(軟着陸)の軌道を進んでいるとの考えを示した”


様々な悲観論や弱気予想に反して、これまでについては、現実はこういうところにあるわけですね。

ブルームバーグ記事を引用させて頂きます。

・「パウエル議長、連続利上げ排除せず―7月と9月に動く可能性」

・「FRB資産削減継続、短期金融市場がお墨付きへ―準備預金に影響なく」

いろいろな面で、当初の予想より、”後ずれ”と言う印象がぬぐえない中、僕は、まあ、クレジット市場に水面下で起こっている事なども考えながらですが、ハードランディングのシナリオを採用しています。リセッション(景気後退)という意識が、たとえば、2023年第4四半期から2024年第1四半期の期間にあるとするならば、株式市場は、2,3四半期先を織り込んで行くわけですから、今ある現実が、今後、どう崩れるのかというところも意識します。

2023年第3四半期。
TGAの再構築も第3四半期ですね。
まずは、足元、第2四半期の終了を今週よく確認しての事ですが。

今後、QT効果がさらなるインパクトになるというところ、その地点、これが、目先、今後の鍵だと思っています。


債券のQE時代がやってくる


第190回寄稿で述べました「2024年初頭からその先にわたって、国債買戻し(バイバック)を米財務省が主導」「債券のQE時代がやってくる」~この事、”群を抜いて大事な事”、頭に入れておかなければならない事だと思っています。

債務上限問題に関して、財務省の特別措置の期限であった6月5日。そのあたりで、TGAからのお金の引き出しが止まり、QT効果がもろに表れ始めるかと当初考え続けて参りまして、この寄稿でもそう述べて参りましたが。これまた、その後のこの寄稿で述べて参りした通り、信頼を寄せる試算モデルで、お金の引き出しが6月30日頃まで続くという試算モデルを先月目にして以来、まあ、6月30日まで待つ、第2四半期の終了まで待つ、”後ずれ”したなあ~とは思って来ました。

そして今その時、第2四半期が終ろうとしている時です。自分自身が、過去のこの寄稿で、様々にバリュエーションその他試算をさせて頂く時、この第2四半期が大事ですね、と繰り返し述べてきました。5月に象徴的に25ベーシスポイントの金利の引き上げを行って、そこで今回の金利引き上げ局面は終了だとも考えてきました。

これは繰り返しですが、パウエル議長は、この期に及んで、さほどもう金利の水準があまり関係ない事を分かっている。金融状況の引き締まりで、25ベーシスポイントの利上げと同じ効果を正当化する事もさほど難しくない。「高い、を、より長く」がポイントだと考えてきましたから。

このような自分自身の当初見込みや考えが、第2四半期から第3四半期に”後ずれ”している、そのように認識しています。


ブルームバーグ記事を引用させて頂きます。

・「株式市場は上値重い、金利とバリュエーションで―ゴールドマン

僕個人もこの記事と同様の事を考えながら、マーケットを見てきていますし、そう見ています。

ただ、肝に銘じているのは、僕に自重を促してくれている、第208回寄稿、また、昨日第210回寄稿でも取り上げました、世界を代表する機関投資家の要職を務めるアメリカの専門家の方~”もうベアーマーケットラリーとは呼べない、これは、少々臆病、おそるおそるというところがありながらも、新しいブルマーケットだ”~という、ある意味スパイスのようなコメントです。

素晴らしい経歴をお持ちのアメリカの他の誰がどう言おうが、自分が観察している中では、過去3,4か月、この方の言う事が当たってきましたし、この方がおっしゃるように推移してきたと思ってきました。(今後もそうなるという事を述べているのではありません)PEのE、Earningsについても、”その悪さ”の中で、悪さの度合いが改善されている、Eが改善されつつあると見方も、これまでのところ的を得ていると思います。好むと好まざるにかかわらず、マーケットはこれまでそのように推移していますから。

まずは、6月30日が終わる事。第2四半期終了する事。
昨日第210回寄稿で~昨日の寄稿から~”昨今、この数名のアメリカのホンマ物の専門家のうち、おひとりが、「とにかく売り。売り、売り、売り」だと申しておりました(笑)~略~と述べました。


ウィンドウドレッシングなども含めて様々な資金フロー


6月30日が終わっていない時点、第2四半期が終了していない時点では(期末には、ウィンドウドレッシングなども含めて様々な資金フローが見られることもあるでしょうから)、このコメント、ちょっと早すぎませんか?とも思います。
が、いったん、今週、6月30日、第2四半期が終了を見たら、こちらのコメントに、より、より、いっそう、手の平を返すくらいに、自分の目が行く事は、まぎれもないところですね。そのタイミングを探るという事ですね。



第212回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
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