同じ月を見ている
今日はこの曲をずっと聴いていました。
言わずと知れた名曲
「Fly me to the Moon」
※もしよければこの記事は
この曲を聴きながら読んでもらえたらうれしいです
初めて耳にしたのはいつだろう。
はっきり思い出せないけれど
きっと子どものときだったんじゃないかなと思います。
大人になって歌詞の意味を知り
なんておしゃれでかわいいラブソングなんだと
さらに好きになりました。
(もしご存知ない方おられたら、こちらから歌詞を見てみて)
私たちはどうしてこんなにも
月に心惹かれるのでしょうか。
日本では
「I love you」を「月がきれいですね」
と訳した夏目漱石が有名ですが
美しい月を見ると
愛を語らずにいられないのは
きっと世界共通なんだろうな。
昔、月の声が聴こえる男が
その声をもっと聴きたくて
夢と現実を旅する映画がありました。
イタリア映画界の巨匠フェリーニ監督の
最後の作品となったこの映画。
フェリーニらしく、なんとも意味不明で滑稽で
詩的で美しくて大好きでした。
どんな話だったか詳しいことは忘れましたが
月の声をもっと聴きこうと
お祭り騒ぎの町を静め
必死に静寂を取り戻そうとしている
主人公の姿が印象的でした。
月の声に魅了された彼は
心から月を愛していたように思います。
だから静かに
愛する月と向き合いたかった。
ただ彼女の声をずっと聴いていたかった。
けれど
同じように「月を愛している」という群衆たちは
月が空から降りてきたという世紀の出来事に騒いでばかり。
彼女の”声”を聞こうともしなかったのです。
物語のクライマックス。
ようやく町は静寂を取り戻し
月の声が聴こえるいつもの井戸のそばに佇む彼は
一音も聞き逃すまいとそっと耳を傾ける
そんな最後のシーンが今も心に残っています。
この映画を思い出すと
本当の愛(って文字にするとなんだか陳腐でいやだけど)が織りなす世界は
ただひたすらに静かなんだろうと思うのです。
それは”感じる”世界も同じで
ただひたすらに目に見えない心の中に意識を向けて
その声に耳を傾ける。
それが「愛している」という行為であり
「愛を語る」ということなんだろうなと。
少なくとも
漱石が訳した「I love you」は
きっとそんな「I love you」だったろうと思うのです。
月を見上げると心が静かになる
月を見上げると心が洗われる
だから
月を見上げると人恋しくなる
のかもしれませんね。
これを書きながら
今夜の月はどんなだろうと気になって
外に出てみました。
あいにく、私が暮らしている地域では
今夜、雲が多くて月には会えませんでしたが
空の向こうにいるだろうその姿を想像するだけで
なんとなく心が落ち着きました。
あなたの暮らす場所では
どうでしたか?
どんなに離れていても
今夜、私とあなたは同じ月を見ている。
それだけでひとりじゃないって気がするから
不思議です。
そういえば、こんなプロジェクトをしている
現代美術作家さんがいらっしゃいます。
なんかいいよね。
今、六甲ミーツ・アートにて展示中。
もしよければぜひ。
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