夢を見ながら現実を重ねていく
この言葉は
とある先生からの幾つものアドバイスの中でおそらく、1番共感できた言葉。
これを読んでくれている人は、、
どうしても欲しいものがあって、
ようやく手に入れたけれど、
いざ、自分の手元に来て、見てみると、、、
これは予想していたものじゃなかったな。
そんな経験をしたことはないだろうか。
私は何度もある。
それは、モノでも経験でも。
中でも1番鮮明に自分の中に残っているエピソードがある。
2年前、私はどうしてもアメリカでinternshipがしたくて、とりあえず考え得る全ての手を使って、とにかく現地に行こう。
と思った。
幸運なことに現地でinternshipをする機会をいただいた。
私はおバカさんなことに浅はかで、なんとなく行けば何とかなるものだと思ったけれど、何とかはならない。
冷静に考えれば当たり前のこと。
日常会話がそれなりにできても、病状説明や、患者との会話やプロフェッショナル達との会話、カルテ書きなどは、そのような能力じゃあ太刀打ちできない。
私は現地で地獄を見た。
でも、
それはあくまで自分の言語の壁。
そこに対して私は
なーんだ。こんな感じなのか。
と思ったのではない。
では何処で、、、
これも後々考えれば当たり前のことなのだが、、
私がちょっぴりがっかりしたのは
アメリカでも日本でも同じ人間社会としてコミュニティが成り立っているということ。
つまり、日本でもアメリカでも本質的には変わらないということだった。
そりゃあ、賃金の差、役職の多い少ない、企業家達とのコラボレーション、チャンスの多い少ないことこそあれど、
基本的には日本での人間社会で起きている日常での諸々が、アメリカでも起きている。
私はそのことを現地で痛感した。
そして、
私は帰国して研究室に着くなり、
先生に報告した。
アメリカでも日本でもオラウーはオラウーでした!!!笑
と。
何のこっちゃと思うかもしれないが、
アメリカも日本も所詮同じ人間の社会が構築されていて、日本でありがちな悩みは、アメリカでもみんな持っている。
ということである。
私はアメリカに行けば、
アメリカにしかない何かでキラキラしている。そんな幻想を抱いていた節もあったのである。
すると、先生は
そうか。それでいいんだ。それでいいんだよ。
あなたがアメリカでinternshipしたという事実は変わることはない。
夢を見ながら現実を重ねていく。
それこそが大事なことなのだと。
本当にこの通りだと思う。
夢だけ見てたってダメだ。
だけれど、
夢を見て、何かしら行動を起こせば、
何かしらの行動をした。
その事実は揺らがないのだ。
たとえ、それが成功したとしても、失敗したとしても。
私の好きな映画に
The Great Gatsby
という映画がある。
これは1925年に刊行されたフィッツジェラルドの最高作品とされている本を元に、映画化されたもので、精度こそ賛否両論あるものの、私はとても好きだ。
簡単にこの話を要約すると。(ネタバレ注意)
戦後NYの中で成り上がっていく1人の田舎青年の軌跡を、一抹の皮肉と心からの賞賛で書き上げられた作品である。
結局、最後は恋は盲目とはよく言ったもので、所帯持ちの女の人さえも捕まえられず、主人公のJay Gatsbyは破滅していくのだけれど、、、
アメリカの成り立ちって
このアメリカンドリームを夢見ながら現実を重ねていくGatsbyと似てるのでは、、、
と思うところがあって、私はとても腑に落ちる。
まさにこの映画こそ、
夢を見ながら現実を重ねていく。
それを体現した映画だと思う。
現実における質の差こそあれ、
彼は確かにお金持ちになり、彼のロマンの数々を叶えていく。もちろん叶わないものもあるのだけれど。
人生ってこんな感じなんだよな。と思わせられる。
綺麗事とかじゃなしに現実的で私は好きだ。
最後に私がこのコラムで何を言いたかったかというと、、、
そう。
夢を見ながら現実を重ねよう。
行動を起こそうじゃないか。
人生は一度きりなのだから。
それが、たとえ、成功に繋がろうとも失敗に繋がろうとも。
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