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RimWorldをやろうね(圧)
目次
RimWorldは何『ではない』か
RimWorldは何『である』か
RimWorldは何『をすべき』か
RimWorldは何『ができる』か
1.RimWorldは何『ではない』か
・『RimWorld』は『Factorio』ではない。
RimWorldでは効率的な資源の採集や運搬、工業化は行えるが、それは必ずしも必要ではない。また、より高めるにはMODの導入も必要である。
知らない星に不時着し、脱出する。という始まりと終わりが似ているが、正直「カギカッコ」くらいのあっても無くてもいい存在。大事なのはカギカッコの中身。
・『RimWorld』は『Satisfactory』ではない
Factorioと同様、効率化や工業化はRimWorldにおいて必須ではない。技術の進歩も時には必要ではない。そもそもRimWorldは3Dではないのでパッと見がそもそも似ていない。
・『RimWorld』は『Frostpunk』ではない
RimWorldでは複数の人物が住まうコロニー経営を行えるが、別に行わなくてもよい。崩壊に任せても構わない。
建物の配置場所や役割は固定されていない。マップも固定ではない。
クエストやイベントの受諾や拒否がある点は似ている。
・『RimWorld』は『Oxygen Not Included』ではない
やったことはないが、名前が違うからたぶんそんなに似てはいない。
・『RimWorld』は『Going Medieval』ではない
RimWorldの中世MOD世界を使うならば似ている。
世界が3Dで高低差を利用出来るため、コロニー構築や戦法はかなり異なる。管理する人数や発生イベントは近い。
・『RimWorld』は『Prison Architect』ではない
見下ろし2D視点やシステムはかなり近いが、刑務所経営なのでコロニー経営とは全く趣きが異なる。
・『RimWorld』では、あなたは主人公ではない
RimWorldでは、あなたは神の視点となり入植者達に「何かをしなければいけないような気持ち」を与える事が出来る。直接的なキャラクター操作はあまり出来ず、あくまで時間割や制限の範囲内で自由に過ごさせるのみである。
(ふるいに掛けず普通に魅力を書けばいいのに……)
2.RimWorldは『何である』か
RimWorldは、見下ろし型2Dコロニーシミュレーションゲームである。
嫌というほど目にする、しこたま書かれてきたゲーム情報だ。あんまりよく分からない。義務教育でコロニー運営は習わない。
プレイヤーもタチが悪い(原則シングルプレイヤーなのでご安心を)。
沼の底から意味深な肯定コメントを沼の表面に時折現れる泡沫のように呟くのみである。
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以下に公式のゲーム説明を引用(スクショ)する。
※読まなくていい。
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長い。長すぎる。
引用してnoteに貼ろうとしたが、長すぎて全然貼らせてくれなかった。
これで面白いと思える人は才能があるのでプレイすることをオススメする。そこそこのゲーマーならスペック的には問題ないはずだ。
周囲に尋ねてみるに、購入はしたが断念した人の多くは
『やる(やれる)ことが多すぎて難しい』
と答えている。
あの文量から分かるとおり、やれることはバニラでもえげつないほど多い。
そうRimWorldは『ほとんど全て』なのである。人間が思い付く限りの。
3.RimWorldは何『をすべき』か
シンプルに考えよう。基本の始まりはこうだ。
・見知らぬ惑星。宇宙船が墜落し、少しの物資とともに3人の遭難者と1匹のペットが不時着した。
これだけが実質的にゲームから強制されるものだ。なんだったら、この基本シナリオさえいじる権利がある。
それから、あとは全てが思いのままである。
キャラクターが直接操作出来ない神の視点だが、彼らの生活を見守っても良し、見放しても良しだ。
それではあまりにも放任すぎる?
それならば、まずは目の前の入植者達の気持ちに耳を傾けてみよう。あなたは神だ。物理的な干渉はほとんど出来ないが、彼らの気持ちを覗き見るくらいなら可能なのだ。
入植者をクリックすると、「欲求」タブがあることが分かる。何もせぬまま1日が過ぎてしまったのなら、きっとこう思っているに違いない。
・ベッドが恋しい
・地面の上で食事した
・凍えながら夜を過ごした
この辺りだろうか。
それもそのはず。彼らは生存こそすれど、生活は全くままならない。
この世界では神であるあなたが、それとなく彼らに『動機』を与えてやらねばならない。この世界ではいつもそうだ。ちゃんと仕事をするように。たとえ無神論者のあなたでもだ。
・ベッドが恋しい
衣食住の住だ。
彼らは寝床が無ければ床で眠る。なぜならベッドを作る動機がないからだ。
そこで与えるべきは
「ベッドを作りたいかも」
という気持ちだ。左の「家具」というタブを開くとベッドがあるはずだ。周りの木材や金属を触れるように許可しておこう。
そうして無事にベッドを設置……とはならない。
ベッド型の白い枠である。これが
「ここにベッドがあるといいかも」
という動機を彼らに与える。お人形遊びではないので家具は彼らに作らせる必要があるのだ。
幸いにして、彼らには基礎的な知識は備わっているのでどうにか完成させるだろう。
どのゲームでも基本の、ベッドが出来上がりだ。
・地面の上で食事した
衣食住の食……と思いきや、これも住である。
テーブルと椅子が欲しいという、サバイバル初期ではいささか贅沢な悩みだ。
まあこれも簡単で
「ここにテーブルと椅子が欲しいかも」
という意図を汲み取って設計図を設置してやればよい。暫くすると解消しているだろう。
・凍えながら夜を過ごした
衣食住の衣……?ではなく、これも住だ。
住ばかりではないかと思われるが、コロニーあってのコロニーシミュレーション。サバイバル初期はまず居場所を確保せねば生き延びられない。
最初に衣と食は少し与えられているのだが、住だけは圧倒的に欠けているのだ。
ではこの欲求はというと
「この辺に暖かい場所が欲しいかも」
という意味である。
するとベッドとテーブルだけだった野ざらしに、壁が必要となってくる。コロニーの始まりだ。
あなたは思うがまま……ではなく、物資と労働力のバランスを見つつ、手早く設計図を敷かねばならない。あまりに寒い地域なら焚き火も必要だろう。
焚き火は、燃え移る心配も一酸化炭素中毒の心配もないので屋内にあっても問題ない。
さあ、ここまで来ればコロニーの始動準備が整った。希望と絶望でいっぱいのサバイバルに乗り出そう。
※ここまで書いてきてお分かりかも知れないが
「ここに◯◯が欲しいかも」
という考えは入植者に欲求からくるものなのか、プレイヤーの欲求からくるものなのか非常に曖昧である。
入植者は「そう思っているだろう……」というこの『感情移入』が実は本作を最も楽しくする要素の一つなのだ。
効率効率、作業作業ではなく、一人一人の気持ちに耳を傾けてみると「何をしていいか分からない」という悩みは減り、プレイが楽になるはずだ。
4.RimWorldは何『ができる』か
なんでも出来るし、なんでもやらねばならない。
MOD文化が盛んなため、たいていの人が思い付く事はだいたい可能である。
先ほどの例はバニラでお決まりのチュートリアルそのものだが、この先もやる事はたくさんある。取捨選択が必要だ。
もし物資が散らかっているなら、倉庫が必要となる。最低限、壁と屋根があれば地べたに保管しても劣化は抑えられる。
もしコロニーが盗賊に目を付けられているなら、周囲に簡易的なバリケードを設置しよう。木材が確保出来ないなら、既存の壁や岩塊を配置してもわずかに防御力を持たせられる。
もし食料を食い尽くしたなら(そうなる前にしてほしいが)、ベリーを摘もう。毒性はなく、比較的日持ちもする。それらを取り尽くす前に農地を切り拓く計画を立てよう。幸い、種子はどこかから湧いてくる。
もし全裸なら(キャラクリでヌーディストの特性を付与していない場合)、衣服が必要だ。時間はかかるが、動物を狩って皮から作り出そう。最初にちょっかいを出すのはウサギなどがよいだろう。
もし宇宙船でこの惑星を脱出したいなら、研究台を作り、じっくりとスキルツリーを開放していこう。その間に、欲しくなってくるものもあるだろう。動物を引き連れ、キャラバン隊を結成し、交易をしてもよい。
この星のどこかにある宇宙船を目指し、コロニーを転々としながら流浪してもよい。
もし全てを知り尽くしたいなら、永住して全てを解き明かそう。多くの世代を重ね、多くの犠牲を払い、多くの種族と出会うことになるだろう。
DLCやMOD(自己責任だが)を使えば、更に物語に深みを与えることも可能だ。
公式DLCなら、
・子供が生まれたり遺伝子操作が可能な『バイオロジー』
・宗教の概念を形成する『イデオロギー』
・新たな帝国の派閥とテクノロジーを追加する『ロイヤルティ』
・クトゥルフやSCPのような怪異に対処したり研究が出来る『アノマリー』
などがある。
MODコミュニティも活況で
剣と魔法や中世時代などのゲーム性を大きく変えるMOD。
西部開拓時代や近未来の武器を振りかざせる、武器追加MOD。
可愛いけど闇深い裏を持つ種族や、ひたすらに作者の癖を盛り込んだ種族などを追加出来る種族MOD。
衛生や水回りの概念を追加したり、入植者の頭をちょっと良くしたりする高難易度化・便利系MODなど多種多様なもので溢れている。
そしてもしあなたが無慈悲なら、何もしなくてよい。
無慈悲なストーリーテラーAIが代わりに災難を与えてくれるだろう。
コロニーが壊滅し、入植者が全て居なくなってもゲームは終わらない。このゲームに間違いは何もないのだ。