北村薫著「街の灯」を読んで
戦前の帝都を舞台に、社長令嬢の花村英子と、お抱え運転手の別宮みつ子(ベッキーさん)が様々な謎を解く「ベッキーさんシリーズ」の第一弾。
宮部みゆきの「蒲生邸事件」を読んで同じく二・二六事件を扱った小説が読みたくなり、ベッキーさんシリーズ最終章「鷺と雪」を知った。まずはシリーズ第一弾、この「街の灯」から。
シリーズは二・二六事件の4年前、五・一五事件が起きた1932年(昭和7年)から始まる。
「ベッキーさんシリーズ」というからには主人公はベッキーさん?と思いきや、物語は英子目線